TVCMもせず、ECサイトだけで、紳士用ポロシャツを累計40,000枚以上販売した企業がある。
この企業、少しばかり特異な方法を取り入れることで、一気に業績をあげることに成功した。
一体このポロシャツには、どのような秘密があるのだろうか?
1. 通販型ワイシャツ専門店「ozie」(オジエ)
ozie(オジエ)
その企業とは、通販型ワイシャツ専門店のozie(オジエ)。
創業100年以上を誇る老舗シャツメーカーで、2002年に、ECサイトを設立し、現在はインターネットを中心に業績を順調に伸ばしている企業だ。
2. Communication(顧客とのコミュニケーション)の工夫
ozie(オジエ)がECサイトで業績を伸ばした背景には、「モノを売らずに体験してもらう」売上を重視しないショールームを、展開していたことも業績を好転させた要因だろう。
ECサイトにおいて「興味はあるが、サイズや質感が分からないから購入に踏み出せない」見込客の獲得をどうするかについて、課題を克服するために行動したのが、実店舗経営である。
すると来店した約7割が、リピーターとなり、ECサイトで購入者増につながった。
「売上を重視しない実店舗経営」
一見型破りに見えるビジネス戦略だが、実店舗の経営は認知度向上だけでなく、顧客とのコミュニケーションのきっかけにもなり、ブランドへの信頼度アップと商品への安心感を与える結果となった。
3. 【1枚でOK】ビジネスシーンでも活用する高機能ワイシャツ
商品開発にあたっても、ユーザーとの距離の近さを大いに活用した。
まず、「ワイシャツは汗をかくと肌にはりついて着心地が悪くなるし、肌が透けてみっともないので、内側にTシャツを着用せざるを得ない」という書き込みがネット上のQ&Aサイトを中心に多いことに着目した。
次に素肌に着用し、汗をかいても吸汗性が高く、透けづらいニット生地を使用することにより、着心地・見た目の良さを持続させることにも成功。
それが、2008年より独自に生産・販売を開始した『ビズポロ』だ。
商品自体の希少性の高さと、商品の特性が受け入れられ、2018年までにネット通販のみで累計40,000枚以上販売した実績へとつながったのである。
これは、4C戦略のうちの「Customer Value」(顧客にとっての価値)を徹底的に追求した結果、顧客から見た製品としての価値を上げたことで注目されたと言えるだろう。
そんなロングセラー商品が、今年3月1日に、新たに形を変えてリリースされた。
2019年モデルには、従来の機能に加え、ドライ加工素材=クールマックスに清涼感あふれる接触冷感素材=アイスコットンをブレンドした「鹿の子」や、通気性がより高く肌離れのいい「からみ織」といった、暑い夏に最適な素材が新たに追加。
これからの季節に重宝され、またネット上で話題にとなることが予想される。
■ネット通販ワイシャツ専門店「ozie[オジエ]」
商品詳細 : https://www.ozie.co.jp/fs/shirts/c/knit-shirts-cont
商品ページ: https://www.ozie.co.jp/fs/shirts/c/knit-shirts
【会社概要】
社名 : 株式会社柳田織物
代表者 : 代表取締役 柳田 敏正
所在地 : 〒106-0032 東京都港区六本木1-7-28 落合麻布台ビル8階
TEL : 03-6441-3910
FAX : 03-6441-3911
設立 : 1970年(前身の柳田シャツ製造所 創業1924年)
資本金 : 3,000万円
事業内容: 紳士・婦人服 企画・製造・卸売業・小売業
URL : https://www.ozie.co.jp/