ゴーゴーカレーのビジネスモデルに学ぶ!ライバルから秀でる方法

日本人にとってカレーは大人気の外食メニューだ。
ライバルが多い中、巨大チェーン店のゴーゴーカレーはどんどん売上を伸ばしている。

この記事では、ゴーゴーカレーのビジネスモデルを通して競合の多い業界で勝ち抜く術を解説する。

1. ゴーゴーカレーの歴史と人気メニューは?

ゴーゴーカレー

ゴーゴーカレー

なぜゴーゴーカレーは注目を浴びるようになったのだろうか。
答えはそのプロセスに答えがある。

1-1. 金沢カレーの代表格として台頭

そもそもゴーゴーカレーは「金沢カレー」というジャンルの中で注目されるようになった。
金沢カレーはどろっとしたルーの食感と、キャベツが添えられていることが特徴だ。

また、カツと一緒に盛られているのが一般的である。

金沢カレーは日本人好みのカレーの究極として根強いファンが多い。
そして、ゴーゴーカレーは株式会社ゴーゴーカレーグループが運営する、金沢カレーの大型チェーン店である。

西新宿で第一号店を出した後、関東を中心にフランチャイズ展開を進めていく。
いまや、金沢カレーのみならずカレー業界トップクラスのグループにまで成長した。

1-2. ゴーゴーカレーの人気の秘密

オーソドックスな金沢カレーのスタイルが、ゴーゴーカレーの人気の理由である。
キャベツやカツはもちろん、ステンレス皿や先割れスプーンといった小道具も金沢式だ。

全国のどこでも同じ形式でメニューが運ばれてくるのだから、カレーファンに支持されるのは必然の流れだった。

また、ゴーゴーカレーではロースカツやチキンカツ、エビフライと豊富なトッピングのバリエーションが魅力的である。
人気メニュー「ゴーゴーカレー」は注文してすぐ運ばれてきて、自由にトッピングを楽しむシステムだ。
そのほか、ビジュアルがユニークな「ゴリえもんカレー」などのキッズメニューも充実しており、ファミリー層の心もしっかりとつかんでいる。

2. ゴーゴーカレーのビジネスモデル!ほかのカレー店と何が違う?

他のカレー店より差別化を図らなければ、ゴーゴーカレーも人気を勝ち取ることができなかった。
では、他のカレー店より何をこだわりぬいたのだろうか。

ゴーゴーカレーのビジネスモデルについて見てみよう。

2-1. 「5」へのこだわりで認知を得る

カレー業界では「カレーハウスCoCo壱番屋」の独走状態が続いているものの、ゴーゴーカレーは2018年時点で業界2位の店舗数を持つまでに成長した。

そのビジネスモデルの根底には「徹底した差別化」がある。

ライバルの多いカレー店では、単においしいメニューを提供するだけではお客の心に残りにくい。

そこで、ゴーゴーカレーは「5」という数字への強いこだわりで、設立当初から他店との差別化を図った。

カレー作りにおいて、55個の工程をかけ、5時間さらに煮込み続け、55時間熟成の時間をもうける。

1号店が開店した記念すべき日も04年5月5日。
会社の資本金も5500万円でスタートした。

店名からして覚えやすくするために、毎月5のつく日には割引イベントなどを開催している。

5月のゴールデンウィークには5枚のプレミアムチケットをお客に配布するなど、その姿勢は現在もなお一貫してブレない。

こうしたビジネスモデルのわかりやすさで、ゴーゴーカレーは世間の認知を得るようになった。

2-2. 海外進出にも成功

代表取締役の宮森宏和さんは海外志向も強い。
事実、ゴーゴーカレーはアメリカやブラジルに店舗を出して成功を収めている。

こうした海外展開は、多くのライバル企業がためらってきた事業だった。

「カレーは日本の文化」という思い込みにとらわれない、宮森さんの自由な発想が勝利したといえるだろう。

事実、日本に来た外国人観光客からはラーメンや回転寿司といった手軽な日本食が愛されている。
高級感のある懐石メニューよりも、日本の庶民の味を楽しみたい外国人は多いのだ。

ゴーゴーカレーの海外展開は継続路線をたどっており、今後もますます店舗数を増やしていくだろう。

3. ゴーゴーカレーの代表・宮森宏和さんってどんな人?

ゴーゴーカレー

どんなビジネスモデルでも、成功をするためにはその業界で顧客に“インパクト”を与えることが大切だ。

つまり、顧客に“覚えてもらう”こと。

カレー業界で独自の路線を見出し、成功へと導いたゴーゴーカレーの代表・宮森宏和さんとは、どんな人物なのだろうか。

3-1. あの野球選手に刺激されて脱サラ

代表取締役の豪快な人柄も、ゴーゴーカレーの成功と切り離せない。
宮森宏和さんは1973年生まれ。石川県金沢市出身で、高校卒業後、専門学校を経て旅行会社に就職した。

普通のサラリーマンとして生活していた宮森さんに衝撃を与えたのは、当時、メジャーリーグに渡って大活躍していた松井秀喜選手だった。

海外で活躍する同世代の姿に刺激を受け、宮森さんは脱サラを決意する。
そして、カレー店での修行期間を経てゴーゴーカレー1号店を作り上げた。宮森さんの海外志向の強さは、松井秀喜選手の影響だったのである。

3-2. 大きな夢を実現させるための行動力

経営者としての宮森宏和さんが持つ最大の魅力は「行動力」に尽きるだろう。
ゴーゴーカレー第1号店は激戦区の新宿だった。

それでも、世間からの注目を集めて今後につなげるには、ローカルエリアにとどまるわけにはいかなかった。

そして、宮森さんには自分の思いで周りを動かすだけのカリスマ性がそなわっていたのである。

宮森さんには「世界中を食べ物で元気にする」という野望がある。
そのために、農家と提携して安全な食材を調達する「ゴーゴーファーム」というネットワークを確立させた。

宮森さんの野心には、計画性に基づく行動がともなっている。
だからこそ、従業員や支援者から愛され、協力の手があちこちで差し伸べられてくるのだろう。

4. ゴーゴーカレーに通うお客さんの意見は?

カツカレー

ゴーゴーカレーがカレー業界で人気を得るためには、何より顧客の意見にどれだけ応えているかも大事なことだ。

そこで、ゴーゴーカレーに通う顧客の意見を見てみよう。

4-1. ボリューム

ゴーゴーカレーの口コミでもっとも目立つのが「ボリューム」についての高評価だ。

特に、学生やサラリーマンからの支持は絶大で、ランチメニューとして人気を集めている。

量にこだわる金沢カレーの特性を押し出した結果だといえるだろう。

4-3. 持ち帰り・ギフトセット

ゴーゴーカレーでは持ち帰り用の商品やギフトセットも販売している。
家庭で作りやすく、味も安定しているゴーゴーカレーは贈り物にぴったりだ。
口コミでは、持ち帰りサービスを高く評価する意見も散見した。

4-4. お得感

5のつく日に足を運んだお客からは、「トッピング無料券をもらった」などの反響が大きかった。

割引券があるから再びゴーゴーカレーに通いたくなるという好循環が生まれる。

ゴーゴーカレーの5にまつわるイベントには戦略的な効果もあったのだ。

4-5. カツという特徴

ゴーゴーカレーの味を評価する意見では、かなりの頻度でカツについて言及されている。

金沢カレーの主役であるカツに関して、ゴーゴーカレーはサイズ、感触ともにこだわり続けてきた。

その結果、他店では味わえない強烈な個性としてお客に認められたのだ。

5. 社会人が参考にするべきゴーゴーカレーの心がけ

ゴーゴーカレーが打ち出すビジネスモデルには、これからビジネスに携わるすべての社会人に参考にしてほしいメッセージがたくさん詰まっていると言えるだろう。

5-1. 個性を自覚して戦略を立てる

ゴーゴーカレーの強みは金沢カレー特有のボリューム感に加え、5に関係したイベントの数々である。
ゴーゴーカレーといえば、ほとんどの人がいずれかの要素を思い浮かべるだろう。

ゴーゴーカレーも最初からこれらの特徴が知れ渡っていたわけではない。

しかし、貫き続けることで世間から認知され、いまや欠かすことのできない個性に変わった。

起業に興味がある人は、ゴーゴーカレーのように大きな強みを自覚するべきだ。
そして、結果が出るまで強みを押し出すことが肝心である。

5-2. 目標に見合った努力を惜しまない

宮森さんの生き方を振り返れば見えてくるように、ゴーゴーカレーの成長はがむしゃらな努力に支えられてきた。

しかし、決して行き当たりばったりな印象はない。

宮森さんには「全国展開」「海外進出」というはっきりした目標があり、そこから逆算して努力の道筋を思い浮かべてきたからだ。

確かに、ビジネスにおいて努力は大切である。
しかし、努力のための努力になってしまうと成功にはつながらない。
明確な目標のもと、それを叶えるための努力が企業を上に押し上げる。

また、それを見守る人々の心も動かすのだ。
ゴーゴーカレーが人々に愛されるのは、計画性と行動力が一致している企業だからである。

6. ゴーゴーカレーのビジネスモデルには人を動かすヒントが

行動力に裏打ちされたゴーゴーカレーのビジネスモデルには、人々の共感を呼ぶ要素がたくさんつまっている。

これから新しいビジネスに挑戦するのであれば、他人から共感してもらえる目標を立ててみることが大切である。

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