lineモバイルの評判は?V字回復を徹底解説

lineモバイルのビジネスモデルを知れば、事業を成功させるヒントなるかもしれない。

なぜ、lineモバイルは赤字から転じて急成長を遂げたのか。そのlineモバイルの事例について詳しく紹介していく。
ユーザーからの評判も調べているので、ぜひ事業成功への参考にしてほしい。

1.lineモバイルとは?

lineモバイルとは、SIMやスマホ、タブレットなどを格安で利用できるサービスだ(MVNO)。LINE株式会社の子会社であるLINEモバイル株式会社が、lineモバイルを提供している。

2018年3月からはソフトバンクと資本提携を開始。LINEモバイルは、格安SIMや格安モバイルを提供しているサービスの中では、最安値級のサービスだ。シンプルな料金設定で3つのプランに絞ったことが、幅広い世代から支持されている。

なんといっても、lineモバイルの大きな特徴は、SNSのフリーカウントを導入していること。LINE・Twitter・Facebook・Instagramを使用したときの通信量を規制対象としないのだ。主要なSNSサービスの通信量を規制しないことで、SNSを利用しているユーザーの契約を獲得している。

2.MVNO競争で一時は業績伸び悩む

lineモバイルは、2016年10月からサービスの提供を開始した。lineモバイルがMVNOに参入した時期は、数多くの企業がMVNOに参入し始めた時期である。

当然、多くの企業がこぞって参入すれば、多くの顧客を獲得しようと、各企業で価格競争が激化する。その結果、ユーザーはたくさんのMVNOサービスから選択できるため、より品質が高くて安いサービスに契約が集中したのだ。

しかし、lineモバイルは提供を開始し始めた頃は、ドコモ回線の1回線しか選択ができなかった。SIMロックの解除をすれば、他キャリアのスマホでも利用できるが、当時はその方法が認知されておらず、ソフトバンクやauユーザーは二の足を踏む結果になった。

lineモバイルの加入が増えない厳しい経営状況は、サービスの提供を開始した翌年の2017年6月まで続くことになる。

2-1.2017年12月期の決算は大幅な赤字になる

lineモバイルが公表した2017年12月期の決算によると、売上高は33.8億円で、営業損失は33.1億円となった。なんと、売上原価は38.6億円で、純損失は33.1億円と大幅な赤字という結果に。

それにも関わらず、lineモバイルは「もっと赤を掘りたい」と余裕の姿勢だ。大幅な赤字でも、先行投資に必要な損失だと考え、一貫した態度を取る。それが後に、lineモバイルが急成長するきっかけにつながるのだ。

3.lineモバイル成功の事例

lineモバイルは、どのようにして赤字経営から成功することができたのか。
その成功事例の一部を紹介する。

3-1.他キャリアの導入開始で新規申し込み3倍

lineモバイルは、ドコモ回線しか選択できなかったのが、2018年7月からはソフトバンク回線も選べるようになった。

これにより、ソフトバンクユーザーの申し込みが殺到した。ソフトバンク回線を導入してから2019年1月までに、なんと新規申し込み件数が3倍にもなっている。

さらに急速な業績の成長を後押しするのが、2019年4月から始まったau回線の提供だ。今後、auユーザーも獲得できる見込みがあるから、lineモバイルの成長は続く見通しである。

3-2.MVNOユーザーの不満、通信速度の低下防止策

格安SIMや格安スマホを利用していると、夜間など通信回線が混み合う時間帯は、低速になりがちである。これは、MVNO会社に割り当てられている回線が、大手携帯電話会社が所有している回線よりも少ないために起こる。

そのため、MVNOユーザーは、会社が買い取った回線の範囲内で通信を行うから、混み合う時間は必然的に低速となってしまうのだ。

通信速度の低下は、ユーザーにとっては不満でありストレス。顧客満足度を向上させるためには、なんとか改善したいところ。
そこでlineモバイルでは、混み合う時間帯は1Mbps以上の速度が出るよう、回線を増強されるなどの取り組みが行われている。

現在のところ、帯域の増強を細かく頻度を多く行うことで、顧客の不満を解消しているようだ。lineモバイルのサービス開始直後こそ低速だという意見が多かったが、今では多くのユーザーが納得する通信速度が出ている。

3-3.分かりやすい料金設定でユーザーの不信感を解消

大手携帯電話会社の料金設定は、新しい施策やオプションが多く、どうしても複雑化しやすい。料金が複雑化してしまうと、ユーザーからは不利益をもたらす契約なのではないかと、不信感も上がってくる。

その点、lineモバイルでは誰が見ても料金が把握できるように、分かりやすい料金設定を採用している。

また、オンライン上での契約だけでなく、即日開通できる店舗を増やしていることで、60歳以上のユーザーの獲得に成功している。

これは、店舗数の拡大の速さだ。2018年3月時点で、全国に19カ所しかなかった店舗が、2019年2月には全国に600カ所まで拡大している。身近に店舗があるという安心感が、成長に一役買ったようだ。

4.lineモバイル成功の秘訣

lineモバイルは、大幅な赤字を出してから、急速な成長をみせている企業だ。なぜ、赤字経営から急速な成長へと転じたのか、それには成功の秘訣がある。ここからは、lineモバイルが成功した秘訣を紹介する。

4-1.先行投資として次々と施策を打ち出した

lineモバイルは大幅な赤字となるものの、そこから会心の成長をみせている。lineモバイルは、赤字となった際に先行投資だと考え、結果を引きずらなかった。

赤字だとは思えないほど、次々と施策を打ち出したのだ。

  • 料金の割引
  • 通信速度の増強
  • 選べる通信回線を増やす

こうした施策を行ったことが結果につながっている。

lineモバイルは、数年かけてプロジェクトを行なった。元より短期間での利益を見込んでいないのだ。
数年をかけ、利益を増収させることに努めた結果、新規顧客を増やし利益を増やすことに成功している。

4-2.lineカスタマーコネクトの設置で顧客満足度の向上

lineモバイルでは、lineカスタマーコネクトを設置している。
これにより、lineでAIやオペレーターに質問したり、悩みを相談したりできるのだ。

相談内容によって、音声通話かチャットで相談するかが選べるのも特徴的だ。
大手の携帯電話会社がサポートのために、コールセンターを設置するなか、lineモバイルがチャットツールを選択したのにはわけがある。それは、携帯電話会社に関わらず、サポートをするコールセンターはつながりにくいという問題だ。

多くの顧客の不満や悩みを解消するためには、迅速にサポートをする必要がある。しかし、コールセンターが混み合っていてつながらなければ、ユーザーに不満になり不信感へとつながってしまう。

これを見越して、lineモバイルでは、迅速にサポートするためのチャットツールを選択。顧客満足度を向上させることに成功している。

5.lineモバイルの評判

CMでも見かけることの多いlineモバイル、だが実際のユーザーからの評判はどうなのだろう。実は、lineモバイルのサービスを提供し始めたころは、ユーザーから「低速」、「使い勝手が悪い」などの意見が多くみられた。

しかし、現在では通信速度の増強や選べる通信回線会社を増やしたことで、ユーザーからの評価も上々だ。何よりも他社と比べ安いことや、赤字経営から急成長しているところが高評価へとつながっている。大手のLINE株式会社の子会社とあって、その安心感や信頼度もとても高いようだ。2019年9月からは、中古スマホもSIMロック解除が義務化される。

今後は、ますますMVNOユーザーが増加する見通しである。それを見越して、lineモバイルは次々と施策を打ち出しているので、ユーザーからの高い満足度を維持する結果となっているのだ。

6.lineモバイルの評判とビジネスモデルについて

lineモバイルは、一時は赤字経営となり、新規申し込みの件数が伸び悩んだ。しかし、その後は急激に成長をしている。評判を真摯に受け止め、通信回線のキャリアを増やし、通信速度の増強を図るなど施策を打ち出したのだ。lineモバイルのビジネスモデルのように、企業努力で赤字経営から急成長へと転じることもある。

  
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