メタップスのビジネスモデルとは? マネタイズ方法にも注目して解説

「メタップス」は佐藤航陽氏という、ビジネス界でも注目の若手起業家が設立したIT企業である。

今回の記事では、このメタップスの基本的な概要、提供しているサービスのマネタイズ方法を含めたビジネスモデルを中心に解説を行っていく。

metaps

1. メタップスとは?

メタップスは新興のIT企業である。その概要と企業理念を見ていこう。

1-1 基本情報

「メタップス」の前身となるイーファクター株式会社は、2007年に設立された。
設立者は佐藤航陽氏であり、これがメタップスの歴史の始まりとなる。

初期の頃はソーシャルメディアやSEO関係などのコンサルティングを手掛けていたが、現在では、ファイナンス・マーケティング・コンシューマーの三本を軸に躍進を続けている。

2011年にはシンガポールでも関連会社を設立して、メタップスブランドのプラットフォームをリリースすることに成功した。

このサービスが多くのメディアに注目され、現在は日本を代表するIT企業の一つとなっているのだ。

1-2 企業理念

メタップスには有名な企業理念が存在する。
その理念は「VISION」「MISSION」に分かれる。

まず、VISIONは世界の頭脳になることを目指すものである。
そのための手段としてITの活用があり、コンピューターにあらゆるデータを学習させて人々の最適な意思決定を支援することを最終目標としているのだ。

次のMISSIONは、テクノロジーでお金の在り方を変えることを目指している。
具体的には、時間やスキルなどの目には見えない価値をデータとして認識して、有効活用していくことだ。

そして、最終的には既存の価値観に依存しない新しい経済の仕組みをつくるという、壮大な企業理念を掲げているのである。

2. 代表取締役CEOの佐藤航陽氏について

代表取締役CEOの佐藤航陽氏はメタップスの設立者であり、メディアなどでも度々取り上げられている人物である。その生い立ちなどを見ていこう。

2-1 生い立ち

佐藤航陽氏は1986年に福島県で生まれたが、母子家庭で経済的には決して裕福ではなかった。
そのため、幼いときから自立心が強く、学生時代は友達などを相手に自己流の商売などを行ってお金を稼いだ。

また、小さいときから世の中の不公平なシステムに疑問を持っており、その思いが募って当時は弁護士や政治家を目指していたのである。

その後、高校を卒業して、意識が高い人が集まる場所に行きたいという理由から早稲田大学法学部に進学する。

2-2 メタップスを設立したきっかけと経緯

大きな夢と希望を抱いて早稲田大学に進学した佐藤航陽氏だったが、入学してすぐに自分と周囲の温度差を実感するようになる。

周囲の学生は危機感もなくのんびりしており、佐藤氏が考えていた環境とは違ったのだ。
そんな中、高いお金を払いながら大学に通うよりも、自分で起業したほうが良いのではないのかと考えるようになる。

政治家や弁護士になりたいと考えたのは社会を変革したいからであり、それは起業でもできると気づいたからだ。

そして、2007年に早稲田大学を退学して実際に起業する。
起業してからは苦労しながらも、会社は着実に成長していった。

その後、新しいビジネスモデルを探すために海外を旅するなどの紆余曲折を経て、現在のメタップスの原型がつくられていったのである。

2-3 ベストセラー本も出版

佐藤航陽氏はメタップスの経営者というだけではなく、ベストセラー本の著者としても有名である。
特に2017年に発売した「お金2.0」という本は好評で、佐藤氏が世の中の多くの人に知られるきっかけの一つとなったのだ。

3. メタップスのビジネスモデル紹介

メタップスは、これまでの事業であるマーケティングに加え、ブロックチェーンビジネスに力を入れ始めている。ここでは、ビジネスモデルを紹介したい。

3-1 metaps

metapsは人工知能などを活用した分析を行い、アプリの収益化をサポートするサービスである。
現代はさまざまなアプリが開発されているが、そのマネタイズは意外にむずかしく、思うような収益にならない企業も多い。
そんなアプリ開発会社などにとっては、metapsのサービスはとても役立つものといえる。

また、分析事業の一環として、Metaps Analyticsの提供も開始しており、こちらも大きな成長が期待されているのである。

3-2ブロックチェーンビジネス

無料オンライン決済などを可能にしてきたメタップスが、いま力を入れているのが、ブロックチェーン技術を活用した事業だ。すでに、ゲーム運営開発を日中韓で展開している。

ブロックチェーンとゲームが繋がるイメージがないが、メタップスは3つのポイントから、それを可能にしようとしている。

・ポータル

もはやゲームには欠かせない課金システムだが、ブロックチェーン技術を活用したゲームでも同じように課金するポイントがある。通常のゲームと違うのは、暗号通貨を利用するところだ。

・アプリケーション

実は、ブロックチェーンを活用したアプリは、メタップスだけが取り組んでいるわけではない。アプリ開発に力を入れている企業は多い。

しかし、残念ながら誰もが知るような、ブロックチェーンのアプリ開発に成功した企業はない。
メタップスもアプリ開発で成功して、そのトップを狙っている。

・トレーディング

まだ、一部の人が利用しているに過ぎない暗号通貨だが、メタップスはすでに取引所を押さえている。さらに役割を増やすべく、そして日常的も利用ができるようにしていきたいと考えている。

(2019.11.18 修正)

4.ブロックチェーンゲーム「DIG STAR」

メタップスが開発したブロックチェーンゲームの「DIG ATAR」を紹介しておこう。

ゲームは、宇宙を冒険しながら、自分の惑星を成長させていくもの。自分の星を発掘したり、宇宙船を開発して別の星へ行くことも可能だ。
さらには、SNSのように他のユーザーと友達になることもできる。友達申請や承認ができるのもゲームをする醍醐味だ。

4-1.100%ブロックチェーン技術ではない

実は、ブロックチェーン技術をゲームに活用しているが、その技術が活かされているのは、ゲーム全体の中でもごく一部に過ぎない。これは、どこのブロックチェーンゲームでも同様のことがいえる。

なぜかといえば、ゲームに大切なスピード感に欠けてしまうからだ。ゲームの画面は、常に動いており、その展開の良さがユーザーをさらに楽しませてくれる。しかし、ブロックチェーン技術ではそのクオリティが保てない。

少しずつ、ブロックチェーン技術の割合を増やしていくことが、メタップスでも課題となっている。

4-2.アイテムが所有できる

ゲームの中で、アイテムを所有するとは、自身のキャラクターに持たせたり、敵を倒したりにする時に使うものをいう。

アイテムを手に入れる手段は、条件をクリアしたり、課金をして手に入れる。
ここまでの流れに何ら違和感はないだろうが、プレイヤーであるユーザーが手にする実感はない。

しかし、メタップスの「DIG STAR」では、本当にユーザーのものとして所有することができる。

NFTトークンで購入した場合、ゲームの中でやり取りされる売買が、プレイヤー同士間で正式に成立するのだ。
万が一、ゲームが終了しても、ウォレット上には所有物として残るから、本当にユーザーのものとなるのだ。

このゲームでは、ブロックチェーンのプラットホームやマーケットがあるというから、ゲームの楽しみ方も広がっている。

5. メタップスの目指している未来

メタップスは代表取締役CEOの佐藤航陽氏が話している通り、中小企業規模で満足しているつもりはない。メタップスが目指す未来には主に3つのフェーズがあり、最初にスピード感を持って各国市場を押さえることを目指しているのだ。

日本だけではなく、世界各国にオフィスがあるのはこの考え方を体現するものだといえるだろう。
次のフェーズとしては、全世界にメタップスのネットワークを拡大することを目標としており、企業活動のグローバル化が加速することになる。

たとえば、2018年末には韓国の子会社でADAという仮想通貨を利用した決済アプリをリリースした。これも、メタップスのグローバルな展開の一環といえるだろう。

そして、最終的にはさまざまなコンテンツを追加していき、全世界にスマートフォンを中心とした経済圏をつくっていく構想となっている。
このフェーズになれば、メタップスのサービスの数々が国境を越えて利用されているのではないだろうか。

6. メタップスのビジネスモデルがどこまで進化するのか注目しよう

メタップスの最終目標は非常に大きいものであり、実際に現在リリースしているサービスやビジネスモデルも優れたものが多い。
代表取締役CEOの佐藤航陽氏も若手起業家を中心に、ビジネスの世界で注目を集めている。今後もメタップスがどのように進化していくのか、目が離せないといえるだろう。

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