海外で起業する際のビジネスモデルとは?成功する秘訣や事前準備

日本では難しいビジネスでも、海外で起業するという選択肢がある。
しかし、起業したからといって成功できるとは限らない。

そこで、海外で起業するメリットやデメリット、起業準備や成功のポイント、成功事例などについて説明していく。

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1. 海外で起業するメリットとデメリットとは?

起業する前に考えておきたいことは、なぜ海外であるべきなのか、という点だ。

すでに温めているビジネスがあるなら、国内より海外で起業する方が収益を上げやすいなど何らかのうまみは必要である。

そこでまず、海外で起業するメリットやデメリットについて説明していこう。

1-1 海外で起業する場合に得られるメリット

海外で起業するメリットの一つは税制面である。
日本の法人税は優遇されつつあるが、モナコのような所得税がかからない国や法人税が低い国は魅力的だ。収入の多くを自分の資産にできることは大きなメリットである。

また、日本では法律上問題のあることでも、海外なら起業できる場合があることもメリットだ。

地域や事業内容によってはコストの削減につながることもメリットといえるだろう。
例えば、そこでしか入手できない原材料を使った事業なら、わざわざ日本にいて輸入するより現地で製造した方がコストを抑えることもできる。

1-2 海外で起業するとこんなデメリットもある

一方デメリットとは、海外の法律が複雑なことである。日本では問題のないことでも、現地では法に抵触してしまうこともあるから注意しておきたい。

日本とは習慣も違うため、現地で人を雇用する場合は思わぬトラブルも出てくる。
その一つは時間の概念の違いだ。時間にアバウトな国の場合は出勤時間や退社時間が守られないこともある。

また、現金を扱う仕事の場合は持ち逃げされるというリスクも考えておかなければならない。
これらのデメリットを回避するには、できるだけ現地の情報を掴んでおくことだ。

1-3 海外で成功する秘訣とは?押さえておきたいポイント

海外といってもさまざまな地域がある。
どこで起業するかによって異なるが、どこの国であっても共通している成功の秘訣とは何だろうか。

そこで、海外で成功させるためのポイントについて解説していこう。

1-4 現地に独自の人脈を作っておく

新しい土地でゼロから起業するという勇気は重要だが、実際には無駄も多くなってしまう。

また、まったく関連性のない地域で起業するより、何らかの繋がりがある地域の方が成功への道は早いといえるだろう。

起業する際、現地の有力者やその土地の情報に詳しい人など、できるだけ人脈を作っておくことは重要である。

例えば旅行していて気に入った国があるなら、できるだけ旅行中に知り合いを作っておくことだ。
日本で情報を得ることも大切だが、その国のことは現地で直接見る方が正しい情報を得ることができる。

また、顧客を紹介してくれたり有力な情報をくれたりすることも期待できるのだ。

1-5 語学はやはり重要!言語をマスターする

海外で成功させるために欠かせないのはコミュニケーション能力である。
そのために重要なのは言語をマスターすることだ。

言葉が話せなければ何も始まらないといっていいだろう。
最低限でも英語が話せることは必要だが、できればその国の母国語が話せることが好ましい。

まず言語をマスターし、次にその国ならではのコミュニケーションの取り方やタブーな表現を覚えておくと信頼につなげることができる。

1-6 競合のない地域に挑戦してみる

欧米諸国の場合は生活水準が日本より上の地域が多く、暮らしやすいことは多い。
事業を始めるにしても高い利益が見込めだろう。

しかし、それだけに多くのビジネスがすでに展開され浸透しているといえる。
つまり、事業の多くは飽和状態になっている可能性が高いということだ。

しかし、発展途上国や未開の地域であれば、まだまだ展開されていないビジネスは残されている。
あえてまだ誰も開発していない地域で起業することで成功の道は開けるかもしれない。

2. 自分は成功できる?海外起業に向いているタイプ

その国で需要のある商品やサービスを持ち込んでも必ず成功できるとは限らない。
人には向き不向きがあり、同じ事業でもやる人によっては受け入れてもらえない場合もある。

では、どのような人が海外での起業に向いているのだろうか。

2-1 柔軟性が高く現地の常識や習慣に馴染むのが早い

現地で人を雇用する場合は会社の方針や規則に沿って働いてもらうことは大切だ。
しかし、現地の習慣をまったく無視した姿勢で事業を展開しても受け入れてもらえないことは多い。

例えば、飲食店を始める場合なら、それが日本食であっても現地の食生活や風習に沿って変える柔軟な姿勢は必要である。

現地の常識や習慣を尊重し、溶け込むことができる人は海外で成功しやすい。

2-2 形に囚われない斬新なアイデアが出せる

海外で成功した人の中には、日本独自のシステムを海外に持ち込むことで成功を収めた人もいる。
また、その国が抱えている問題点に着目し、改善策をビジネスに結びつけていくという柔軟な思考で成功を収めているケースもある。

外国人だからこそ、その国で起こっていることや不足していることなどを冷静に見て判断できることは多い。

常にアンテナを張り巡らせ、斬新なアイデアを出せる人は海外での起業に向いているといえる。

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3. 海外で起業するために必要なことは?準備と基本的な流れ

ここでは、海外で起業するために必要なことについて触れていく。
起業する前にやっておきたい準備、さらに申請や手続きなどを解説していく。

3-1 事業を決めて資金調達を行う

まず必要になってくるのは何よりも資金である。自己資金でそろえられることが理想的なので、できるだけ早めに計画を立てて貯めておくといいだろう。

日本でも起業するには資金不足が致命傷になる。
海外なら、なおさら資金不足は響いてくることになるのだ。

3-2ビザ取得など移住のための準備をする

住居の確保と同じくらい重要なことが就労ビザの取得だ。
ここで考えておきたいのが、就労ビザを取得しやすい国に絞ることも起業の早道だということである。

ノルウェーやパラグアイ、グアテマラなどは条件によってビザが不要な地域として知られている。
それに対してドイツやスイス、アメリカなどはビザの取得が難しい国だ。

ただし、治安面も考えて地域を決めることも忘れてはならない。

3-3 現地で住居やオフィスを決める

住居はできるだけ現地の情報に詳しい人に情報を得ながら決めるのがポイントである。

国全体は安全であっても、地域ごとに治安に違いが出ることは多いものだ。
もちろん、オフィスにも同じことがいえる。

また、業種によっては保証人が必要な国もあるため、あらかじめ自分の事業について現地の法律や資格関係を調べておこう。

3-4 法人登記と銀行口座を開設する

法人登記は、国や地域によって必要な書類や手続き方法が異なっている。
実際に自分で行うのは難しいことが多く、司法書士や税理士、または代行会社を利用する人も多い。

銀行口座を開設することももちろん忘れてはならない。

口座解説も国によって違ってくるが、現地に出向く前に日本国内にある支店で開設しておく方法もある。

4. 実際に成功している海外での起業事例とは?

起業するといっても、なかなかアイデアがわかないことは多いかもしれない。
そこで、実際に海外で起業し、成功を収めている事業にはどのようなものがあるのか紹介していこう。

4-1 日本人向けのサービスや商品の販売

海外で暮らす日本人にとって、日本と同じサービスの利用や商品が購入できることは安心感につながりやすい。

例えば食材やクリーニングなどもその一つである。
特に発展途上国などに派遣されている場合には、日本食すらなかなか手に入らないことは多いのだ。

現地の日本人に向けたサービスや商品などは、次第に現地の人にも浸透していくことも期待できる。

4-2 車や家電品の中古品販売

日本ではあまり需要のない中古の家電品や車でも、海外では人気で売れ筋商品であることは多い。
日本国内で仕入れルートを作っておき、海外で販売して成功している事例もある。

日本の場合、中古といっても海外に輸出すればまだまだ新しい美品が多く、売りやすいのだ。
どの国でどのような商品が人気なのかリサーチしておき、事業を展開するのもいいだろう。

5. 海外企業はメリットとデメリットを押さえて準備を入念にしておこう

海外で起業する際はメリットもデメリットもあることを踏まえ、現地の情報をしっかり吸収してから考えることが重要である。

その国で成功するためのポイントを押さえ、斬新なアイデアと柔軟な姿勢を持つことが成功につながるといえる。

失敗を避けるために、事前準備を入念にしておこう。

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