29onのビジネスモデルを分析!「焼かない焼肉屋」はなぜ成功したのか

焼肉屋といえば、「大人数で肉を焼きながら楽しむもの」というイメージが圧倒的だろう。
しかし、29onは「焼かない焼肉屋」として成功を収めている。

この記事では、29onのビジネスモデルから起業のポイントを追及していきたい。

29on

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1. 29onとはどんな店舗? メディアでも話題の飲食店

1-1. 会員制度の高級焼肉店

2016年10月に東京・西新宿をオープンさせて以来、支店を増やしながら順調に売上を拡大させている焼肉屋が「29on」だ。

favyが運営する29onの大きな特徴はまず、「定額の会員制度」である。
29onの住所は一般公開されておらず、会員登録して初めて通達される仕組みになっている。
会員にならない限り、予約さえも行えないのだ。

なお、年会費は1万4000円である。
そして、29onでは基本的にお客が自分で肉を焼かない。

すでに調理された高級肉が運ばれてくるのである。
肉には種類ごとに最適の調理法があり、そのうえで提供するのが礼儀だと29onは考えている。
つまり、29onは非常に珍しい「焼かない焼肉店」として名前を知られるようになったのだ。

1-2. メディアも注目する話題性

ユニークでありながら強気な29onのビジネスモデルには、多くのメディアも食いついた。

すでに複数の飲食情報サイトが特集を組んでいるほか、ビジネス専門サイトも29onの成功の秘訣について分析を行っている。

また、店内は会員制とはいえ、29on側からの情報発信は積極的だ。
29onのSNSには連日、豪華なメニューの写真が投稿されている。

さらに、会員限定の特別イベントなどの開催告知も行っており、まだ来店していないネットユーザーの関心をあおっている。
常に話題を振りまき続ける29onには、取材の依頼も止まない。
こうした好循環により、開店から月日が流れてもなお、人々からの注目を集めているのだ。

2. 29onが定額会員制を取り入れた理由とは?

2-1. 利益を確保できる

驚くべきことに、29onのメニューは食材原価率が50%を上回っている。
価格競争におちいりがちな飲食業界で、この数字は異常といえるだろう。

もちろん、29onの会員の多くは年会費を支払うことに不満を抱いていない。

それだけのサービスと料理を提供しているからこそ、29onは支持されているのである。

29onが定額制を取り入れた最大の理由は、「利益の確保」だ。
会員制度にすることで、飲食店に大きな損失をもたらすドタキャンのリスクが軽減された。

もしも連絡なしにドタキャンをすれば、会員権が失効するからである。

ドタキャンがなければ不要な廃棄ロスも発生しない。
しかも、たとえ来店しなくても、年会費1万4000円の利益は保証されているのである。

2-2. 人件費と賃料も削減

会員制度ということは、店舗側からすると予約状況が見えやすくなる。
そのため、アルバイトスタッフを大量に雇う必要がなくなるのだ。

通常のチェーン店では急なラッシュ時にそなえて多めにスタッフを雇いたいところであるものの、29onにはその心配がない。
また、会員だけに住所を教えるシステムなので、目立つ場所に店舗を構える必然性もなくなる。

29onは外観や内装にこそこだわっているものの、立地条件はとりたてて考慮していない。
賃料の安さを優先で物件を選んでいるため、経費削減が実現している。

こうした経営術が食品原価率50%超を可能にしているのだ。

3. 29onの人気の秘訣は?他店では味わえない高級感!

3-1. 上質なメニューを最高の状態で届ける

焼肉店の常識をくつがえす「焼かないメニュー」を29onが実施しているのは、上質の肉を最高の状態でお客に楽しんでもらうためだ。

「おまかせコース」では、その時点で29on側が仕入れた絶品メニューがさまざまな調理法で運ばれてくる。

中でも、29onの代名詞となっているのが「低温調理」である。肉はいきなり高温で熱するのではなく、低温を保ったまま調理することで風味が増す。
29onの厨房では0.1度単位の温度と、秒単位のスピードで調理方法をコントロールしている。
こうした職人の技が、肉のポテンシャルを最大限に引き出してくれる。自分で焼くスタイルの店舗では味わえない特別感を満喫できる理由だ。

3-2. 会員ならではの特典も

肉だけでなく、29onではカクテルなどのアルコール類も豊富に取り揃えている。
そして、定期的に肉やお酒の新しい楽しみ方を提案するイベントも開催している。

もちろん、イベントも会員限定だ。「29onに入会すると今まで知らなかった体験ができる」と人々に思わせることができたのも、29onが人気の秘訣である。

そして、29on会員がステータスになったことも大きい。

29onでは会員以外に情報公開を制限しているので、真の魅力は会員にならないと実感できない。
そのため、29onの会員は他人に自慢できるポイントを身につけた状態だといえる。

優越感を味わいたくて29onに入会する人も少なくない。

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4. 29onの会員の口コミから知る魅力

4-1. 口コミで店舗の実態を知る

飲食店では口コミに勝る情報源がないといえる。実際に足を運んだ人の感想こそ、店の実態を映し出すからだ。

4-2. 味はもちろんサービスも充実

当然ながら、29onの口コミではメニューのおいしさについての意見が目立った。
一方で、メニューが運ばれてくるたび、スタッフから説明があることも高評価だった。

29onでは会員が口に入れるものすべてに詳細な解説をつけている。

こうしたサービスの数々も、会員の特別感をあおっている。

・時間配分のきめこまかさ

29onではコースごとに時間制をとっている。そして、会員の食欲、時間帯まで計算して構成を考えているのだ。豊富なメニューのバリエーションについての口コミも多く、高級レストランに来たような感覚を味わえるのが魅力だといえる。

・インテリアや器も楽しめる

落ち着いた雰囲気のインテリアを評価する声も、ネット上では多数投稿されていた。また、29onの器も高評価を集めている。細部まで気を抜かないサービス精神は、多くの会員の心をつかんで離さない。

4-3. 値段についての意外な意見

会員になってみないと実感できない意見として、「安い」との評価も目立った。安くても5000~7000円のコースは、一般的な感覚だと高級である。

しかし、その中身がすべて一流の食材で占められていたとすれば、決して高いとはいえないだろう。何より、自分で口にしてみればメニューの価値は伝わるのだ。

5. 29onから学びとりたい2つのポイント

5-1. 唯一無二を目指す

起業に興味があるビジネスパーソンが、29onから学べるポイントは大きい。
まず、「唯一無二の存在になる」ことは大切だ。29onが隆盛を誇るようになったのは、ほかに似たような店舗がないからである。

29onにいることで人々はステータスを感じ、満足を覚える。どんなに料理がおいしくても、人気店を真似ていては話題に上らなかっただろう。

ビジネスでは、ライバルが行っていない分野に手を伸ばすことが肝心だ。人気の業界に参入するときは特に、既存の大企業が圧倒的に有利なのは当然である。
しかし、まったく新しいジャンルを作り上げてしまえば、その中ですぐ一番にはなれるのだ。

5-2. 常識にとらわれない

29onのスタイルには型破りな部分がいくつもある。しかし、理由を見ていくと奇をてらっているともいえない。
いずれも明確な根拠があり、事実、29onの戦略は大成功を収めている。ビジネスにおいて、いかに常識が邪魔をしているのかがよくわかる事例だろう。

29onは「店は目立つところに出すもの」「肉は自分で焼くもの」といった焼肉業界の先入観を一度、取り払うところから始めた。
既存のライバルたちの行ってきたことを真似する必要などない。ビジネスにおける正解は決してひとつではないのである。

6. 29onのビジネスモデルから新しい発想を育てる

独立起業で成功するには、柔軟な発想力が必要だ。
29onのビジネスモデルは人気ジャンルにおいても、まだまだ新しいアイデアが残されていたのだと教えてくれる。

常識にとらわれない戦略でライバルたちに差をつけてみよう。

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