あなたは自分専用のネットショップサイトを作りたいと考えたことはないだろうか。
ハンドメイドアクセサリーや、自身で作曲した音楽など、自分専用のネットショップならば販売できるものは多岐にわたる。
しかも、あなたが得意としている分野で収益化を狙えるのだ。今回は、「base」を利用してマネタイズする方法と、サービスの基礎について詳しく解説するため、興味のある方は参考にしていただきたい。
目次
1. baseとはどのようなサービス?
baseとは、ネットショップを作成するユーザーの支援サービスのことである。
「30秒あればネットショップを作れる」という文句をうたっているネットショップ作成支援サービスが「base」だ。
総出店舗数は楽天を超え、15万店舗を達成している近年話題のサービスである。
大企業も出店を始めており、百貨店と連携してイベントを開催するなど工夫を凝らしている点が特徴的だ。
アクセス解析、ユーザーの過去の売買履歴といった、ショップ運営に欠かせない機能はすでに搭載されている。
しかし、ショップを開くための初期費用、サービスを継続利用するための月額費用、商品が売れた際に発生する手数料は一切負担しなくてよいのが魅力的なポイントだろう。
誰でも手軽におしゃれなネットショップを作成できるようになっているのだ。
2. base運用会社自身はマネタイズを先延ばしにしている
baseは利用者に費用面で負担をかけないが、開発側でのマネタイズは別のグループが推進している。
そしてbase側でのマネタイズは一切考えていないと代表が語っている。
「baseのサービスをさらに充実させてから考える」と先延ばしにしているとのことだ。
ユーザー数を伸ばすことを先決にするためである。
base運営企業は、まだまだbaseの市場が伸びることを予測しているのだ。それでは、いったいどのようなマネタイズ手段をとろうとしているのか。
3. base運営企業が手掛ける新たな事業
base運営企業は新たに決済事業を手掛けようとしている。
baseというサービスは、経済活動の「拠点」となるサービスになるという理念から作ったシステムだ。
誰でも簡単にモノの売り買いができる仕組みを提供するものでもある。
そのようなbase運営企業が新たに手掛けている「PAYJP」はユーザーが簡単に決済できるようなサービスで、購入のハードルを下げることに一役買ってくれる。
インターネット上での価値の交換、売買をスムーズに行う形でbaseとPAYJPはつながっているのだ。
販売プラットフォームの確立から決済方法の確立と、新たな事業展開としては自然な流れのものだといえる。
baseでマネタイズをしないということは、利用者に負担が発生しないということを意味するため、新規参入しやすいといえるだろう。
4. base運営企業が行うサポート
base運営企業は、ショップオーナーに対して売れるようにリアル店舗との提携や面談を行っている。
売れるためのノウハウを共有するセミナーを定期的に行い、baseそのものの完成度をあげるための工夫を凝らしている点も特筆すべきポイントだ。
ユーザーはフィードバックを参考にして売れるようにするための創意工夫のヒントを得られる機会が整っているのである。Webでネットショップを作成してサポートを終了させない点が魅力的なポイントだといえるだろう。
baseはあくまでも個人が自由にモノを販売できるシステムである。
無理に販売方法を変えさせるようなことはしない。しかし、売れている店舗を多く見ているbase運営企業からのフィードバックは貴重な参考資料となるだろう。
5. baseを使って売り上げが上がっている店舗は何をしている?
売れている店舗はbaseだけで販売活動をするのではなく、さまざまなネットサービスと連携して顧客獲得を目指している。
売れている店舗の特徴は以下の通りだ。
- ブログ・Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSを使って販売促進活動をしている
- 顧客とコミュニケーションを頻繁にとっている
- baseだけで独立しようとしていない
- 運営からのフィードバックを反映させている
使えるものはすべて使って販売促進活動を行っているオーナーが多い。
また、顧客とのコミュニケーションを丁寧にとることで「無料で店舗を運営している」ことの怪しさを払しょくするなどの工夫をしている。
baseを皮切りにする形で、Yahoo!ショッピングなどもショップ展開を無料にするなどの手段に出るようになった。こうした大企業の参入は、「無料で店舗を展開する」ことに懐疑的な顧客層を減らしてくれるだろう。
6. 100万PVを獲得した店舗の事例
SNSの集客力はかなり大きいものだ。この事例ではInstagramを利用している。
ファッションのECサイトをbaseで立ち上げた同店舗は、Instagramで主に販売促進活動を行った。Instagramとbaseでの店舗をひもづける方法は主に3つある。
- プロフィールにECサイトのURLを貼る
- 投稿ページに商品URLをタグ付けする
- ストーリーでURLを挿入する
プロフィールにECサイトのURLを貼る方法はTwitterでもできるものだ。
しかし、ファッション、ハンドメイドアクセサリーなどはInstagramでチェックするというユーザーが多いため、あなたが出したい店舗の特徴に合わせたSNSを利用することが大切だといえるだろう。
Instagramのストーリー機能は公式マークがついている、もしくはフォロワー数が1万人以上でないと使えない機能だ。
自分自身のアカウントのフォロワー数が1万人に達していなくても、商品を着ているモデルのInstagramにアップしてもらって販売促進活動を行うことも可能である。
多く店舗があるなかで、PV数を獲得するのは難しいもの。その中でも公式SNSがあることは購入者にかなり安心感を与える。
また、SNSの拡散力を狙った集客方法は個人ショップの運営者の間では浸透しつつあるため、乗り遅れないようにしたい。
7. baseに備わっている機能をフル活用してマネタイズ
baseには販売者用と購入者用のアプリがある。
baseのアプリには、購入者用のアプリから店舗をフォローしてくれたユーザーに対してプッシュ通知を送れる機能が搭載されている。
また、アプリをインストールしていなくても、過去に購入してくれたユーザーがメールマガジンの配信を希望した場合、メールマガジンを配信して販売促進活動を行えるようになっているのだ。
前述した手段は、ある程度集客ができるようになってから活用すると真価を発揮してくれる機能である。まずはSNSなどを活用して新規顧客を獲得することに努めよう。
8. baseは無在庫でも商品を販売できる
販売してみたいオリジナル商品がある場合は、まず手数料も初期費用もいらないbaseでECサイトを立ち上げよう。
baseの管理画面では、1日ごと、1週間ごとのPV数やどのSNSから顧客が流入してきたかを確認できる仕様になっている。これは今後どのSNSを中心に情報を発信していけばよいかの指針になるため、欠かさずチェックしておきたい。
また、販売する商品は無形のものでもよいのが特徴的だ。たとえば、「アイデアを出す」「1時間の人生相談」などである。
さらに、baseでは商品が手元にない場合でも商品を販売できるのだ。baseでは画像からオリジナル商品を制作でき、それを商品イメージとして販売画面に載せられ、すぐに販売できる体制が整っている。
まずは無料のECサイトを立ち上げて販売し、SNSとリンクさせてサイトへの集客を図り、データやフィードバックを受けて改善を繰り返すのが賢い販売活動の近道だといえるだろう。
9. 販売してみたい商品やサービスがあるならまずはbaseでECサイトを立ち上げよう
販売してみたいモノがある場合、baseは有形・無形問わず即ECサイトを立ち上げられてすぐにビジネスに着手できる。
月額利用料も初期費用もかからないうえに、フィードバックやノウハウ伝授などのサポート面が充実している点も魅力的だ。
自分自身の得意分野を活かしてマネタイズしてみたいなら、まずはbaseでECサイトを立ち上げてみてはどうだろうか。