Tumblrで収益化する3つの方法と仕組みを解説

世界で数多くのクリエイターやアーティストたちがポートフォリオのように使用しているサービス「Tumblr(タンブラー)」。

運営次第では収益化が狙えるということはご存知だろうか。
2007年に考案された新しいタイプのサービスで、どこまで収益化が狙えるのか、どのような機能があるのかについて解説するので、興味がある方は参考にしていただきたい。

小銭と人形

1. Tumblrとはどのようなサービス?

もともとクリエイターやアーティストが自身の作品を公開するために作られた共有サービスだ。
一時期はアダルトコンテンツの配信が目立ったが、現在はアダルトコンテンツ配信が禁止されてクリーンなイメージが回帰してきている。
Tumblrは、主に以下の用途で使用されている。

  • イラストやフォトグラファーによる画像の投稿
  • アーティストによる楽曲配信
  • クリエイターやアーティストのポートフォリオ代わり

エッセイストなどもTumblrを利用しており、自身の特技を存分に活かせるサービスだといえるだろう。

なぜクリエイターからエッセイストまでがこぞってTumblrを利用しているのだろうか。
それは、TwitterやFacebookなど、他のSNSのようにある程度決まった形式の中でしかコンテンツを動かせないという制約がないためである。

つまりは、他のSNSよりも自由に自分自身を表現できる場が整えられているのだ。

企業に作品を提出する際にも、Tumblr内で手軽に作れるポートフォリオを活用できる。
創業者は「投稿手順の簡素化」と「コンテンツの多様化」を求めてTumblrを制作した。

そのため、多様な動画や画像を簡単な手順で投稿できる仕組みになっている。
しかし、Tumblrには課金するシステムが存在しない。そのような中で、どのようにして収益化を狙うのだろうか。

2. Tumblrを活用した収益化の方法

貯金箱

ここからは、Tumblrを活用した収益化の方法についてまとめる。自身の特技を活かして収益化を狙っている方は参考にしていただきたい。

2-1. 個人間送金で収益化

自作のコンテンツを販売しようとすると、プラットフォームの手数料が発生してしまう。
しかし、近年では個人間で送金できるシステムが登場した。

たとえばLINE PayやPayPayなどである。コンテンツ販売するにはその都度送金手続きが必要となっている。

Tumblrにはサブブログというものがあり、こちらは販売したいコンテンツのレイアウトを自由に変更できる点が魅力的だ。
サブブログとはメインブログに付随して作成できるブログで、1日10個まで作成できる。

日をまたげば何個でも作成可能なサービスだ。
サブブログは必要に応じてパスワード保護することや、複数の投稿者でTumblrを管理することも可能となっている。

パスワードで保護すると、投稿に対して「スキ」をつけることもリブログもできず、パスワードを入力しなければアクセスもできないようになっている。
パスワードを知っているユーザーがコンテンツを閲覧でき、投稿者はコンテンツを販売できる。

このサブブログを使えば、会員に向けたアーティスト写真や動画、メッセージをデジタルマガジンのようにレイアウトできる。
この機能を活用して、コンテンツを単品で販売するよりも、アーティストやタレントなどの会報発行で売り上げを狙えそうだ。

従来収益化する方法がなかったTumblrだが、こういった個人送金システムを利用することで、自分の作品や会報などを効率的に販売できるようになったのだ。

2-2. オンラインサロン化で収益化

オンラインサロンとは、会員制のコミュニティのことを指す。
Tumblrを利用し、オンラインサロン化することで収益を得るという方法もある。

海外ではTumblrをファンサイトのように使用しているユーザーも多い。
アーティストの新作などに関する情報の拡散もいち早くおこなってくれるのだ。

Tumblrでは、サブブログのグループブログ機能を使うことでオンラインサロン化が可能となる。
パスワードを知っているユーザーがクローズドループを作り、グループ掲示板として活用できるのだ。

2-3. Adsense設置で収益化

Tumblrは無料でアドセンス広告を設置できる。
しかし、設置するには最低限のHTML、CSSの知識が必要となっているのが現状だ。

これらの知識はテーマを編集する際に使用されるが、デザインテーマの選択の仕方は手軽に終わる。テンプレートタグも存在するので、基本的な知識があればすぐに設置できるだろう。

アドセンステーマというものも存在するため、HTMLやCSSの知識に難ありという方も手軽に始めやすいのが特徴的。

ブログで収益化を狙うためのポピュラーな方法といえるだろう。
また、サブブログも開設できるので、そちらでも広告をつけるとよいだろう。

しかし、アダルトな広告をつけてしまうとサイトそのものが閉鎖されてしまう可能性がある。
グラビアなどの広告もアダルトコンテンツと見なされるため注意したい。

3. Tumblrの最大の特徴「リブログ」で拡散を狙え

Tumblrは、誰かの作品でいいなと感じたものを自身のブログに貼り付けられる機能を搭載している。
もちろん誰が制作した作品なのかは明示されているため、制作者への注目度アップと作品の拡散が同時に狙えるようになっているのだ。

自分が見たものをピックアップして紹介していく行為は、「Twitter」のリツイート機能やキュレーションサイトと似ている。

また、作品に対する評価やコメントなどを制作者側が得られることで、より「ユーザーのニーズに近い作品」を制作できるようになる。
キュレーターは大物の制作物だけをリブログするだけではなく、一般人の制作物にも目をとめている。

拡散されればされるほど、あなたの制作物に対して関心が高まり、閲覧者の購買意欲の刺激にもつながるだろう。

リブログ機能における著作権侵害を懸念するユーザーもいるかもしれないが、著作権侵害には特に厳しく対応している。
ユーザーから報告があり、問題だと運営側も認めた場合は、即刻削除するなどの姿勢をとっている。
そういった安心感もユーザー数を増やしている要因のひとつだろう。

4. ハイライト機能でオーディエンスを生み出そう

Tumblrには、「ハイライト」という機能がある。
あるユーザーが投稿したコンテンツそのものを広告商品として宣伝するというものだ。

ハイライト機能には1ドルかかるが、投稿したコンテンツに赤い印をつけて他の投稿より目立たせられるという特徴がある。
これによりリブログによる拡散を狙いやすくなるだろう。オーディエンスを増やしたいが費用はかけられないという若手のユーザーにもおすすめできる機能だといえる。

5. Tumblrの今後の見通し

より画期的な収益化の方法として、パートナーシッププログラムなどが準備されている。
これは運営しているブログから広告収入を得られるようにするためのもので、現在開発中とのことだ。利用規約も近日中に公開されるという。

対象者や参加資格、収入がどの程度になるのかについては協議中で、広告はメインページ、スライドアウト、モバイルアプリやモバイルウェブに表示される予定とのこと。

キュレーションサイトでは「コピペ」が問題視されがちで、多くのサイトが閉鎖されてしまったなどの事例もある。
そのため、Tumblrで収益化できるようになればキュレーターにとっても嬉しい知らせとなるのではないだろうか。

6. Tumblrに期待できる収益以上の価値

BuzzFeedを筆頭として、多くの企業がTumblrに「収益化を狙える」以上の価値を期待している。
流行に敏感な若年層の注目を多く集められる方法として認識しているのだ。

ここに収益化以上の価値である。Tumblr運営における成功の一つの指標は、「自分のスタイルをどれだけ周知したかではなく、集まったノートやコメントの内容による」とBuzzFeedは語っている。

ユーザーが読んでいない記事をやみくもに拡散するのではなく、内容を自分の目で見たうえでリブログし、世界中からコメントを得られる。

こういった機能は他のサービスには見受けられない、と「量より質」を重視する見方をしているのだ。当然ながら質の高いコンテンツは自然と多くの人物の目に留まるだろう。

7. Tumblrで自分らしくクリエイター活動をしよう

クリエイター、アーティスト、エッセイストなどの作品を手軽に公開でき、リブログ機能で拡散を狙えるTumblr。
収益化の体制も徐々に整ってきている。自身の特技を活かして自分らしさを表現しながら、クリエイター活動をして収益化も狙える優良サービスになる日も近いのではないだろうか。

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