今年、日本ではラグビーのW杯が開催される。そして、来年には、いよいよ東京オリンピックの開催が迫る。
こうした、国際大会レベルのイベントを開催するためには、視察や誘致を行い、最終プレゼンで決定される流れだが、ここにたどり着くまでには、それ相応の時間と準備が必要となる。
国際レベルのイベントに限らず、研修や学会などでもそうだが、開催場所を決めるには、その都市の魅力やメリットがあるはずだ。
今回は、どんな魅力があり、選ばれた都市にもたらすメリットについて探ってみたい。
福岡にオープンするホテルが予約開始
2019年7月にオープンするホテル、「THE LIVELY(ザ ライブリー)福岡」が予約をスタートさせた。
ホテルが建設された場所は、福岡でも随一の繁華街であり、客室からの眺めも良い。
そして、新幹線、空港からのアクセスもスムーズだから、ビジネス・観光問わず多くの集客が見込めるのは、間違いない。
さらにホテル側が期待するのは、団体客の利用だ。
- セミナー・会議を目的とするカンファレンスルーム
- カジュアルなパーティーができるバンケットルーム
その他にも、ホテル併設のレストランやコワーキングスペースまである。
アクセスが良く、ホテルでビジネスが完了するのなら、忙しいビジネスマンには、願ったり叶ったりだ。
MICEが地域に貢献できること
MICEとは、
(M)Meeting・・・会議・セミナー
(I)Incentive・・・招待・視察
(C)Convention・・・国際会議・学会
(E)Exhibition・・・展示会
この4つの単語の頭文字をとった造語である。日本ではコンペンション(コンペ)の方が馴染みがあるかもしれない。
MICE規模で開催される国際会議の多くは、東京で開催されるが、それに続くのが、福岡である。
今回、ご紹介したホテルもそれを見込んでの、オープンであることが伺える。
福岡が選ばれるのは、アクセスの良さ・施設や飲食店が充実していることだ。
では、逆にMICEが地域に貢献できることはなんだろうか?そこには3つのメリットがある。
- 経済効果
- 地域の国際化
- 地域の広報
会場や飲食店のように直接利益に繋がる事業もあれば、雇用や税収の増加も期待できる。
日本は島国であることから、海外や異文化を上手く受け入れられないことがある。しかし、訪れる人が増えれば、おのずと国際意識は高まり、企業・個人で活動を始める人が増えるだろう。
今後、日本ではリニアモーターカーの開通が予定されている。これが実現すると、東京-名古屋が40分と言われ、ビジネスシーンも大きく変化する。
MICEからヒントとなることは多いようだ。
これは、起業のチャンスとして活かして欲しい。