脱サラも夢じゃない!? マクドナルドフランチャイズのメリットデメリットまとめ

ハンバーガーの代名詞とも言える「マクドナルド」は、フランチャイズ展開を初めて40年以上の歴史がある。

長く愛される店舗を経営できるのには、一人ひとりに叩き込まれる経営学とマネジメント、そして地域との繋がりにある。

1.マクドナルドについて

出典:http://www.mcdonalds.co.jp/company/fc/

マクドナルドは、アメリカに本社を置く、フランチャイズ企業である。その事業は、世界規模で展開されており、誰もが知るハンバーガーチェーンとして、その地位を確立している。

日本におけるマクドナルドの経営は、日本マクドナルド株式会社が担っており、日本の店舗数は約2,900店舗(2018年調べ)と言われる。

その長い歴史の中で、常に成功してきたわけではなく、さまざまな戦略を実践して、分析してを繰り返している。最近では、ランチタイム限定のセットメニューやメガシリーズの販売が好調のようだ。

ちなみに、名称についてのエピソードはご存知だろうか?
慣れ親しんだ表記、「McDonald’s」を私たち日本人は「マクドナルド」と読むが、英語圏では、「マクダーナルズ」と発音する。
この発音、読んだら分かるように日本人には難しい。創設者の藤田田氏によって、発音と看板にした時のバランスを考えて「マクドナルド」としたと言う。

現在、経営状況は2015年の過去最大の赤字から、徐々に回復傾向にある。今後の戦略が楽しみなところだ。

2.マクドナルドのフランチャイズ詳細

マクドナルドのフランチャイズは、店舗資産等を購入することになる。フランチャイズオーナーとして新規フランチャイジーとなる場合、下記のどちらかを選択する。

  • 自ら新規店舗を開店する
  • 既存の店舗を取得・購入する

店舗の価格は、その場所や収益などから算出されるため、金額が異なる。この店舗購入は初期費用とは異なるので、説明会などで詳しく聞く必要がある。

フランチャイズオーナーの詳細

  • 年齢制限:年齢制限なし
  • フランチャイズ期間:10年間
  • ロイヤリティ:
    広告宣伝費:4.5%
    ロイヤリティ:3%(店舗の合計売上に基づく割合)
    レント・ロイヤリティ:店舗の合計売上に基づく一定割合。または、固定ベースレント金                      
  • 初期費用:加盟金250万円 開業資金は、購入店舗によって異なる。また、自己資金は、店舗購入金額の25%以上あることが条件とされている。

2-1.フランチャイズオーナーに求めるもの

フランチャイズと聞くと、本部の理念をもとにノウハウを叩き込まれ、そのブランドを守っていくというイメージがあるが、マクドナルドの場合は少し違う。

フランチャイズオーナーを目指す人には、経営者として必ず成功するという熱意を持ってほしいという。実店舗においてオーナー自らの手腕によって、成果に大きな違いが出てくることを知っているからだ。

  • ビジネスを成功させる強い意志
  • 人の成長が会社の成功(人材育成)
  • 最大限の努力を続ける
  • 長期にわたるトレーニングプログラムに参加する

ただ言われた通りに、店舗を運営するのではなく、世界トップレベルの経営のノウハウを学ぶ意欲ある人を求めている。

3.開店までのプロセス

では、実際にフランチャイズオーナーになるまでのプロセスを紹介する。

3-1.説明会への参加

フランチャイズに興味のある人向けに、無料で開催される。説明会は、定期的に全国で行われている。ここでは、フランチャイズの概要だけでなくフランチャイズオーナーとなった人たちの話を聞くことができる。

経験者の意見を聞けるのは、貴重な機会だ。

3-2.店舗研修とインタビュー

次は、実店舗での研修を3日間行う。ここでは、ハンバーガーの製造から販売までクルーとしての体験がメインとなる。

この体験を踏まえて、最寄りのフランチャイズオーナーと面談をする。経営こと、ビジネスモデルなど、実体験を交えた話を聞くことができる。

ここまでの体験と話を元に、フランチャイズオーナーになるかを決断する。気持ちが固まれば、正式に日本マクドナルドの役員とのインタビューとなり、本格的な開店プロセスが始まる。

3-3.店舗研修とプラグラム

通常なら、ここまでの流れで契約となるが、マクドナルドではここがスタート地点だ。先にも述べたように、トレーニングプログラムは長期となる。その期間は1年前後とされている。

その長い期間で、教えられることはハンバーガーの製造、販売以外にもある。

  • 売上・利益管理
  • 人材教育・労務管理
  • 発注在庫管理

これら経営に関するノウハウと、店舗におけるマーケティング戦略を学ぶ。全ては経営者としての成功するために必要なことだ。

学ぶ場所は、実店舗とハンバーガー大学となる。

3-3-1.ハンバーガー大学について

ハンバーガー大学とは、マクドナルドの社員らが学ぶ社内教育施設だ。ここでのプログラムは、世界共通の教材が使われ、成長のレベルに合わせてカリキュラムが用意されている。

フランチャイズオーナーに用意されているプログラムはこちらだ。

  • シフトマネジメントプログラムMDP1・・・店舗研修と3日間のクラス研修を2回
  • シフトマネジメントプログラムMDP2・・・店舗研修と5日間のクラス研修
  • レストランマネジメントプログラムMDP3・・・店舗研修と5日間のクラス研修

3-4.フランチャイズ契約

研修プログラムが終わると、いよいよ契約だ。
開業の時期、開業場所などあらかじめ考えられた条件に合意すれば、フランチャイズ契約を締結する。

この一連の流れをみると、世界レベルの運営・経営を学べるチャンスがある。しかし、契約までの期間が長いので、モチベーションの維持も必要となる。
だからこそ、「必ず成功する」という熱意があることを求められるのだ。

4.フランチャイズオーナーになるメリット

ここまでのプロセスで、十分に自信を持って店舗を開店させることができるだろう。
実際、開業後のフランチャイズオーナーは、どうなっているのだろうか?

開業後は、ビジネスコンサルタントが窓口となり、開業のサポートに入る。すでに経営やマーケティングに関する知識は備わっているから、実際に動き出してからの目標や財務に関する相談に乗ることが多い。

現在、日本にはフランチャイズオーナーが約200名いる(マクドナルドのビジネスより)。自信が保有する店舗は平均10店舗、平均年商は約20億円というから、その手腕の凄さを感じる。

ここまでの成長には、マクドナルド社の熱い思いと、学んだプロセスを遺憾無く発揮した成果であるが、地域に必要とされたことへの感謝を忘れないということ。それから、地域に根付いてこそ、本当のフランチャイジーだと定義している。

このような経営理念を学べるのは、経営者として大きなメリットだと言えるだろう。

5.フランチャイズオーナーの2つのデメリット

マクドナルドのフランチャイズのデメリットについても、理解しておこう。

5-1.ブランド力の低下による低迷

通常のフランチャイズでも言われるように、ブランドが著しく低下した場合、経営が傾くことがある。実際にマクドナルドはそれを経験している。2015年に不祥事が発覚したことで、業績不振となり過去最大の赤字となった。

ここ数年は、少しずつ業績が回復しているとはいえ、消費者の中には今でも購入に抵抗がある人が存在する。一度ついた悪評は、なかなか消えない。

5-2.ロイヤリティが高い

フランチャイズの場合、必ずロイヤリティがある。
これは、ブランド名・商標を使用できる権利の他に、マニュアルによる経営のノウハウ、フランチャイザーからのサポートを受ける見返りとして支払われるものだ。

このロイヤリティについては、加盟するフランチャイズによって様々だが、基本的には売上から何割かを支払うことになる。

ロイヤリティについて、他のフランチャイズチェーンと比べてみた。

  ロイヤリティ 備考
マクドナルド 売上合計3% 別途、広告宣伝費などあり
モスバーガー 売上高1% 広告宣伝費あり
ドトール 売上高2%(税抜き)  

こうして比べてみると、マクドナルドのロイヤリティは高い。そして、ロイヤリティ以外にも支払いが発生する。

そして、ロイヤリティ、店舗の売上の多い少ないに関係なく支払わなければならない。あくまでも、ブランドの価値や権利を借りるために支払うものと考えてほしい。

6.まとめ

日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役 社長兼CEO サラ・エル・カサノバは、自社サイトでこう語る。

「フランチャイジーの成功とともに、マクドナルドの成長がある」

フランチャイズ本部であるフランチャイザーと、加盟するフランチャイジーには、上下関係のような位置付けがある。長く経営ができるように、言われることを必死にこなすフランチャイジーもいるだろう。

しかし、マクドナルドでは惜しみなくノウハウを伝え、いち経営者として頭角をあらわして欲しいと考えている。そこに企業として成長があるというのだ。

道のりは長いが、フランチャイズオーナーの実績をみると、チャレンジしてみる価値はあるだろう。

  
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