日本の食は欧米化が進み、今では米の消費量よりパンが抜いてしまったという報告もある。
確かにパンは、種類も豊富で美味しい。各地で開催されるイベントでも、パンを出店すれば、あっという間に売り切れてしまうほどだ。
こうした人気の裏付けとなるようなイベントを一年に一度開催しているパン屋がある。
今回は、パンの魅力から食をテーマに起業を考える人へのビジネスチャンスに迫る。
過疎化の進む町に3,000人が訪れるパン祭り
出典:グルマンマルセ株式会社
岐阜県不破郡垂井町にある、グルマンマルセ株式会社は、この地に本店を置くパン屋だ。グルマン垂井本店は、パンの販売以外にパン教室・カフェ・天然酵母の石窯パン作りなどを行なっている。さらには、中部地区に5店舗を展開しており、常にパンを買い求めるお客様で溢れている。
毎年恒例になっているのが、グルマン垂井本店で開催する春のパン祭りだ。今年も、4月13日、14日と間もなく開催される。
イベントでは、ジャンボパンを焼いたり、ピザや料理の提供の他に、ライブまで行うという誰もが楽しめる企画でいっぱいだ。
岐阜県不破郡垂井町の人口は3万人弱と過疎化も進む。そんな町で行われるパン祭りには、3,000人が来店するという。
まさに、パンの人気によるものだ。
パンにさらなるアイディアを吹き込む
パンの販売は、食パンのみを販売したり、種類を豊富に用意したり、サンドイッチなど惣菜パンを販売するなど様々だ。
また、最近では、小麦粉アレルギーの子供や健康志向から、「グルテンフリー」が注目され、「米粉のパン」も人気だ。
パンが注目される理由は、元々あったものに新たな可能性を加え、消費者に新商品を提供し続けているところだ。
飽きさせない、次への期待があるから、パン屋に足を運んだり、ネットで情報を得たりする。
食に関する起業をする際には、美味しさを追求することも大切だが、「見せること・期待させること」も考えておきたい。
美味しいものを前に人はワクワクする。
このイメージができたら、ビジネスチャンスは必ずある。