ライザップはなぜ結果にコミットし、成功することができたのか?

「結果にコミットする」というキャッチフレーズは、ダイエットに興味がない人でも聞き覚えがあるのではないだろうか。

このフレーズで一世を風靡したのが、パーソナルトレーニングジムのライザップである。
ライザップとは一体どんなジムなのか。
「結果にコミットする」とはどういう意味か。

さらに、急転落した原因や、今後の動向についても紹介する。

1. 「ライザップ」とは?

ライザップ

RIZAP

ライザップとは、「結果にコミットする」というキャッチフレーズで一躍有名になった、パーソナルトレーニングジムである。

2010年に現代表取締役社長の瀬戸健氏によって設立された。

同ジム最大の特徴は、完全個室で顧客一人につき一人の専属トレーナーがつき、マンツーマンのトレーニングを行うという点である。

トレー二ング内容は顧客の体質や目標に合わせ、先端の運動力学や栄養学に基づき組み立てられる。
さらにトレーニングだけではなく、管理栄養士による食事指導が行われる点も大きな特徴である。

日々の食事内容はトレーナーに報告しなければならないことになっている。

このようなトレーナーによる個別指導と徹底管理された食事制限により、必ず短期間でやせられると評判になり、爆発的人気になったジムがライザップなのだ。

1-1. 「結果にコミットする」の意味

コミットとは英語のCommitという単語にあたり、委託する、引き渡す、ゆだねる、付する、(…に)身を任す、(責任上)引き受ける、(…を)約束する、約束する、といった意味がある。

このことから、「結果にコミットする」というキャッチフレーズは、「ライザップがダイエットで結果を出すことを約束する」「ライザップにゆだねれば結果を出すことができる」といったことを表しているといえる。

この「コミット」という単語は、一般的には意味がわかりにくい。にもかかわらず、わざわざキャッチコピーとして使用したのは、意味のわかりづらい単語をわざと用いることによって、印象を強めるためといわれている。

1-2. なぜ結果にコミットできるのか?

ライザップでは顧客一人につき一人の専属トレーナーが担当となる。
そのトレーナーと二人三脚で、トレーニング内容の組み立てから食事指導、ときにはメンタルケアまで、協働して実践していく。

顧客の目標をトレーナーと共有し、そのために努力をするので、必然と信頼関係や親密さが生まれる。
そのため、顧客にとっては応援してくれるトレーナーの存在がモチベーション維持につながり、一人では挫折してしまいがちな厳しいトレーニングも、継続することができるのだ。

このトレーナーとのマンツーマンの信頼関係が、結果を出す重要な原動力になっているといえる。

1-3. ライザップの決算状況は?

ライザップグループの2019年4~6月期決算は、約14億円の営業黒字であった。
関連会社を含めたグループ全体の売り上げは535億円にのぼり、4~6月期決算としては10年連続で過去最高を記録している。

ライザップは2019年3月期決算で、多くの企業を買収した影響で193億円の赤字を計上していた。しかし、現在はみごと体制を立て直した形だ。

また、ライザップは社内に「投融資委員会」を新たに設置している。
この動きは今後M&Aを再開し、拡大路線を継続していく意向を表しているのではないかといわれている。

2. ライザップのビジネスモデルの特徴

急成長

短期間で急成長を遂げたライザップ。

そのビジネスモデルは従来のものと何が違うのか。
ここでは、その特徴を紹介する。

2-1. 強く印象に残るCMとキャッチコピー

ライザップのことは詳しく知らなくても、「結果にコミットする」という同社のキャッチコピーには聞き覚えがあるという人も多いのではないだろうか。

また、暗い背景の中で見違えるようなビフォーアフターを見せるCMも、視聴者に強烈な印象を与える。

実際にCMの印象が強かったという体験者の声も多く寄せられている。
このように、ライザップは広告戦略に非常に長けているといえるだろう。

2-2. 物的資本から人的資本への転換

従来のジムといえば、トレーニングマシーンを設置し、顧客がそれを使って各自でトレーニングするという形が主流だった。

いわば従来のジムのビジネスモデルは、物的資本への投資がメインだったといえる。
しかしライザップは、マンツーマンの個別指導という形式をとり、トレーナーという人的資本への投資をメインとした。

このように、ライザップは従来とは全く異なる新しいビジネスモデルをトレーニングジムに導入することで、成功をおさめた事例なのだ。

3. 気になるプライベートレッスンの内容とは

トレーナー

ここでは、個別指導によるトレーニング内容の詳細について紹介する。

3-1. コースの概要

ライザップのコース期間は、2カ月からとなっている。
希望に合わせて3カ月、4カ月も選ぶことができる。

また、トレーニング回数は週2回が基本となっている。

コースは7種類あり、シェイプアッププログラムや、美脚プログラム、マッスルゲインプログラムなどがある。
全てのコースには、全3回の定期カウンセリング、専属トレーナーによるトレーニング指導、食事アドバイス、電話栄養サポート相談、Tシャツや短パンの無料貸し出し、フェイスタオルやアメニティサービス、ライザップオリジナルウォーターが含まれている。

3-2. トレーニングの内容

ライザップのトレーニングは筋肉トレーニングがメインだ。
これは、太りにくい体を作るため、代謝を増やす筋肉を維持、または増やすことを目的としているためである。

1回のトレーニングは50分間。回数は週2回のトレーニングが基本だ。
その理由は、トレーニングで壊れた筋肉が修復され、回復する期間である「超回復」の期間を確保し、より効率的に筋肉を増やすためだ。

トレーニングでは、主に下半身を鍛えるトレーニングと、上半身を鍛えるトレーニングを日毎に交代で行っていく。

トレーニングは専属トレーナーのもと、専用のマシンやウェイトを用いて行われる。

厳しいトレーニングを乗り越えるため、必要に応じてメンタルサポートも行ってくれるため、継続するモチベーションを維持することができる。

4. なぜ急転落したのか

快進撃の続くライザップだったが、一転して2018年度上半期(4~9月)の連結決算では、純損益85億超の赤字に転落した。

原因は、多数の他業種企業に対しM&Aを展開したことだ。

経営不振の企業は再建を目指したが、思ったような成果が上げられなかった。

そのため、多くの子会社で損失計上し、赤字が膨らんでしまったのだ。
急成長にストップがかかったライザップだったが、2019年4~6月期決算では約14億円の営業黒字となり、4~6月期決算では10年連続で過去最高を達成している。

これは、成長から一転、赤字に陥ったライザップが、近年再びその勢いを取り戻していることを示している。

5. 体験者が語る、リアルな感想

体験者の中には、CMの印象が強く、本当に効果があるのか半信半疑だったという人が多い。

しかし実際の感想をみてみると、マンツーマン指導のためモチベーションを維持できたといった声や、本当に効果が出てすごいといった声が寄せられている。

具体的には、

・やせられるか半信半疑だったが、何でやせるかちゃんと説明してくれて納得できたし、実際にやせてきている
・今まで運動をしてこなかったため不安だったが、すごくフォローしてくださり、楽しくモチベーションを上げてくれるのでありがたい
・CMのイメージしかないので本当にやせるのかと思っていたが、少しずつ成果が出てきて、これはすごいと思った
・優しく説明をしてくれるので、理解しながら頑張れる

という声が寄せられている。

6. 社長の瀬戸健氏が考える、ライザップの未来

急成長を遂げ、グループ全体も拡大し、一時は停滞も見られたライザップ。社長の瀬戸氏は、今後どのような未来をライザップを通して描くのか。
その全体像を紹介する。

6-1. 蓄積したデータを生かし、「健康」にコミット

ライザップが今後注力していこうとするのが、「健康」にコミットする事業だ。
ライザップはすでに顧客のビフォーアフターをもとにした膨大な量のデータを蓄積している。

これらのデータを生かし、ダイエットの先にある健康にコミットしていこうとするのが、瀬戸氏が考えるライザップの未来である。

 

6-2. 大学や医療機関との共同臨床研究

具体的には、大学や医療機関と提携し、共同で臨床研究を行っていくという。
すでに東京大学、東海大学、筑波大学などとの研究がスタートしているが、今後も多くの大学や医療機関との臨床研究を実施していく計画だ。

研究テーマはメタボに関連する生活習慣病、内臓脂肪の減少効果など多岐にわたるという。
研究で得られた成果は、学会等で発表していく予定だ。

6-3. シニア向けや、自治体でのトレーニング提供

また、シニア向けに、身体機能の維持や向上を目的としたプログラムを提供するという計画もある。
それに加え、従来のジムでのマンツーマンのトレーニングではなく、自治体や法人などを対象に、複数人に対するトレーニングを実施する事業も展開するという。

7. 進化を続け、結果にコミットし続けるライザップ

ライザップを成功に導いたのは、従来のトレーニングジムとは異なる、人的資本に重きを置いた個別指導型のトレーニングを導入したことだ。
それにより成功を納め、膨大な量の減量や栄養に関するデータも蓄積した。

今後は、これらの培ったデータを生かし、ダイエットの先にある健康にコミットし、結果を出そうとしている。

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