収納サービス「サマリーポケット」が顧客を掴んだ3つの理由

人口が集中する地域では、住宅面積が狭く「荷物の置き場」に困っている人も少なくないだろう。

こうした背景から、自宅外のスペースに荷物を収納するサービスが人気を集めている。

なかでも、手軽さから人気なのが「サマリーポケット」だ。ここでは、サマリーポケットの概要やサービス内容について解説する。

1. サマリーポケットの概要

サマリーポケット

収納サービス市場は、今後も発展が見込まれている事業分野といえる。
そのなかでも、インターネットの力を使った新しいスタイルの収納サービスが注目を集めている。

そのなかの一つが、「サマリーポケット」だ。
サマリーポケットは、スマホのみで荷物を預けられる収納サービスである。

ユーザーが専用ボックスを取り寄せ、倉庫に預けたい洋服や本などの荷物を詰めて送ると、アプリから荷物を管理・確認できるという仕組みだ。

倉庫に預けた荷物を写真データという形で管理できるため、何を預けたのかを忘れてしまう心配もない。

預けた荷物を取り出したいときは、アプリから必要な荷物を選び、自宅に返送してもらうことができる。
「荷物を預ける」「管理する」「取り出す」という作業を、スマホだけで完結できる手軽さが魅力だ。

荷物が不要なときは倉庫に預けて、必要になったときだけ倉庫から取り出すシステムは、自宅のスペースを広々と有効活用したい人にとって、まさに夢のようなサービスといえるだろう。

1-1 具体的なサービス内容

サマリーポケットには3つのプランが用意されている。

・スタンダードプラン
・エコノミープラン
・ブックスプラン

まずは月額250円という手ごろな価格で荷物を預けられる「スタンダードプラン」だ。

スタンダードプランは、預けた荷物をスタッフが1つずつ、専用のスタジオで写真撮影する仕組みになっている。

必要になった荷物は1点から取り出しができるのが魅力だ。なお、個別で荷物を管理するスタンダードプランでは、さまざまなオプションサービスを利用することが可能である。

次に、荷物を箱ごとに管理する「エコノミープラン」

エコノミープランは、箱の中身を撮影しないのが特徴だ。

ボックスに記入欄があり、中身がわかるよう手書きでアイテム名を記入しておくと、記入したテキスト情報とボックスのイメージが表示されてアプリで確認できる仕組みだ。

最後の「ブックスプラン」は、本を点数制限なしで預けられるというサービスである。
預けた本は、バーコードからタイトルや画像などの情報が、自動的に読み込まれる。なお、預けた本を取り出したくなったときは、1点から取り出しが可能だ。

2. サマリーポケットを運営する株式会社サマリーとは?

サマリーポケットを運営しているのは、「株式会社サマリー」という企業だ。
主な事業内容としては、スマホ収納サービスである「サマリーポケット」、ソーシャルネットワークサービスの「サマリー」が挙げられる。
株式会社サマリーは、2010年4月に設立され主要株主は住友商事や寺田倉庫となっている。

企業名でもあるサマリーとは、「SUM(足す)」「ALL(すべて)」を結びつけ、「すべてを足し上げる」という意味が込められた造語だ。

株式会社サマリーでは、サマリーやサマリーポケットを通じて、「所有」のスタイルを進化させることを目標として掲げている。
所有・物欲を新しいスタイルにアップデートし、必要なタイミングでユーザーに提供したいという考えのもと、事業を展開中だ。

3. 人気の理由は企業独自のオプションサービス

数ある収納サービスのなかでも、なぜサマリーポケットが高い人気を集めているのだろうか。
それは、ユーザー目線に立って考えられた、「企業独自のオプションサービス」が関係している。

サマリーポケットでは、ニーズに合わせたさまざまなプランを提供しており、そのうちの「スタンダードプラン」では、便利なオプションサービスを利用できるのが特徴だ。

具体的に人気の高いものには、

クリーニング
・ハンガー保管
・ヤフオク出品

などのサービスが挙げられる。

3-1 クリーニング

cleaning

 

日本には四季があり、その季節ごとに必要となる洋服も変わってくる。
秋や冬だけに着用するようなコートは収納スペースを圧迫しやすく、必要ではない時期は、自宅以外の場所で保管したいと考える人も多くみられる。

こうしたときに、便利なのがこのクリーニングサービスだ。サマリーポケットのクリーニングサービスでは、洋服を預けた状態のまま、クリーニングに出すことが可能なのである。

職人の確かな技術と知識で、大切な衣類を丁寧に洗ってくれるのが魅力だ。

なお、クリーニングサービスでは「スタンダード」と「プレミアム」の2つのコースが用意されており、ユーザーの希望によって好きなコースを選択できる。

スタンダードコースでは、洗浄・乾燥、さらに染み抜き・仕上げという内容だ。洗うものによって、水洗いもしくはドライクリーニングでの対応となる。

プレミアムコースでは、特殊な洗浄方法である「アクアプラス」というドライクリーニングを行う。水溶性の汚れや気になるにおいを、しっかりと除去してくれるのが特徴だ。

着心地が良く、まるで水洗いのような軽やかな着心地に仕上がる。

3-2 ハンガー保管

洋服を保管する際に、気になる人も多いのが「型崩れ」の問題だろう。
特に、コートやジャケットなどは型崩れを起こしやすく、「たたんだままの保管は避けたい」という意見も少なくない。

こうしたニーズに応えるため、考えられたのが「ハンガー保管」のサービスだ。
このサービスを利用すると、ボックス内で保管している洋服をハンガーにかけた状態で保管するよう変更できる。
1着単位で変更できるため、大切な衣類をきれいな状態で保管したいという人にもぴったりだ。

3-3 ヤフオク出品

荷物を預けてみると、「これはもういらない」と判断するものもあるだろう。
このようなときに、預けた荷物のなかから不要なものを選択するだけで、簡単に出品できるのがヤフオク出品サービスだ。

売れた場合は、アプリから銀行口座を指定して振り込み、売れなかった場合は落札されるまで再出品されるという仕組みになっている。

複雑な手続きがなく、簡単かつシンプルな手順で、いらないものを売れるのが大きな魅力だろう。

4. サマリーとサマリーポケットの2つのサービスでニーズを把握

株式会社サマリーの強みは、何といっても「サマリー」「サマリーポケット」という2種類のサービスを通じて、大量のデータを集められることだ。

サマリーは、豊富なアイテムのなかから、ユーザーの「have(持っている)」「want(欲しい)」を紐付けて、タイムラインに投稿するという内容になっている。

ブランド・商品名・カテゴリを設定して投稿するため、関連性の高いアイテムを把握できる仕組みだ。

ユーザーが「持っているもの」「欲しいもの」を可視化し、データ分析することで「この人はどのようなアイテムを欲しいのか」という潜在的ニーズをつかめる。

さらに、「サマリーポケット」では「過去に購入したアイテム」の情報を収集できるため、2つのサービスを通じることで、より有意義なレコメンドを行えるのが強みだ。

サマリーとサマリーポケットを連動させて、より精度の高いターゲティングが期待できる。

5. サマリーポケットの今後の事業展開は?

株式会社サマリーは、住友商事より総額5億円程度の出資を受けており、サマリーポケットを共同展開していくと発表している。

なお、住友商事はこれまでに得たノウハウのもと、マーケティングや物流などの面でもサマリーに協力する姿勢だ。

今後の展開としては、サマリーで得た経験を生かしつつ、CtoC売買・シェアリングなど、より豊かで便利な暮らしにするための事業について共同企画を予定している。

6. 顧客のニーズをつかみ重宝されるサマリーポケット

広く普及しており、もはや生活において欠かせなくなった「スマホ」

スマホでの収納サービスは顧客が手軽に利用しやすく、IT化が進む現代のニーズをしっかりとつかんでいる。

サマリーポケットは、収納サービスの新たなスタイルとして、今後ますます需要が高まる可能性を秘めている。

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