ここ数年で、YouTuberという職業が社会に認められようになった。
子供がなりたい職業ランキングにも入るほどだ。
このYouTuberが活動しているのが、動画サイトとして有名なYouTubeだ。動画を投稿することで稼げるという夢のような仕事だ。
一体、YouTubeのどこにマネタイズできるポイントがあるのだろうか?
その仕組みについて迫ってみたい。
目次
1.YouTubeでマネタイズするには動画の質
YouTubeでマネタイズするためには、もちろん動画を投稿しなくてはいけない。
再生回数を増やす方法などはネットでも紹介されているが、最も重要なことは「動画の質」である。
- 画質
- 手ブレ
- 明るさ
画像が粗かったり、画面が揺れると気分も悪くなる。視聴者を不快にさせる動画では、マネタイズは難しい。
世界中で視聴されている動画サイトだ。想像以上にライバルも多い。
マネタイズさせるためにも、動画の質にはこだわってほしい。
2.YouTubeの収益といえば広告収入
まず、YouTubeといえば、広告収入が挙げられる。
動画を再生しようとすると、飲料水や化粧品など1分程度のCMが突然始まる。これが広告だ。
たったこれだけのことだが、動画投稿者には報酬が発生する。
おおよそ1再生あたりの単価は、0.05円〜0.2円と言われている。この単価は、YouTuberが増えたことで安くなったと聞く。
この単価は、一律かといえばそうではない。
投稿される動画の再生時間によって、評価が決まる。
実は、YouTubeが良い動画として評価する基準に「再生時間が長いこと」がある。
内容が面白い動画は視聴者も長い時間視聴している。逆に内容が面白くない場合には、短い再生時間でストップしてしまう。
広告収入の単価にも、この評価が関係しているのだ。
だから、有名なYouTuberだったり、再生時間の長い面白い動画を多く投稿しているYouTuberだと、流れるCMの単価が高くなる。
YouTuberの中には、広告収入だけで、数百万円を稼ぐというから、いったいどれぐらいの再生回数があるのか想像がつかない。
2-1.YouTube Premiumは広告がない
ここで1つ気になるのが、YouTube Premiumだ。
これは、YouTubeが新しく始めた「快適に動画が楽しめる」有料のサービスだ。
- 動画がダウンロードできる
- バック再生ができる
- 広告がない
非常に便利なサービスだが、広告が再生されないということは、広告収入はどうなってしまうのだろうか?
YouTubeのサイトで確認をすると、YouTube Premiumを利用している視聴者が動画を再生すると、利用料金の一部を得ることができるとある。これが、広告収入の代わりになるといったところだろう。
3.広告収入以外の収益
意外と知られていないが、YouTubeには広告収入以外でも収益を上げることができる。
3-1.Super Chat
Super Chatとでは、ライブ配信をするYouTuberと視聴者がチャットで交流することができる。
このサービスのすごいところは、購入金額によって、コメントを固定表示する時間が得られるという有料のコメント機能だ。
売り上げは、YouTuberも報酬として受け取ることができる。
3-2.アフィリエイト
アフィリエイトと聞くと、ブログをイメージするがYouTubeにもアフィリエイトを専門とするYouTuberが存在する。
仕組みはブログと同じで、動画にリンクを貼り視聴者を誘導する。別サイトにて購入してもらうことで、報酬が発生する。
3-3.グッズ販売
動画が話題となると、YouTuberに注目が集まる。チャンネル登録する人の中には、コアなファンも登場する。
そんなファン向けに、グッズが販売されたり、書籍も販売される。また、イベントを企画してそこで販売をするということもある。
オンライショップで販売されるということで、ニーズは高い。
4.企業とのコラボレーションで収益
企業の商品やサービスを紹介する動画を製作して配信することを、企業とのコラボレーションという。
YouTubeの収益の中で企業とのコラボレーションは、3つのパターンがあるので詳しく説明したい。
4-1.YouTuberは芸能人?
実は、芸能事務所に所属しているYouTuberがいる。全てのYouTuberではないが、芸能人と同じように、マネジメントしてもらっているのだ。
その他にも、YouTubeチャンネルをグループ化して成り立っている、MCN(マルチチャンネルネットワーク)に所属するYouTuberもいる。
こうした団体に所属することで、自由がなくなり、作りたいものが作れないとあえて所属しない人ものいる。
4-2.依頼が入る
企業から所属事務所にコラボレーションの依頼が入るパターンだ。
民間企業などジャンル問わずに、依頼を受けて動画を製作することができる。
事務所に所属するのは、誰でも知ってるような有名なYouTuberだけとも言われる。だから、企業が依頼する時点でクオリティの高い動画を求めていることが分かる。
4-3.マッチングサービス
動画を依頼したいが、イメージに合うYouTuberが見つからない時には、マッチング会社から紹介してもらうことができる。
動画には宣伝効果も期待してるから、マッチングに紹介してもらえるのはありがたい。
5.YouTubeとのパートナー契約
実は、これらの収益化をする場合には、YouTubeとのパートナー契約をしなくてはいけない。
この条件が厳しいため、YouTubeでのマネタイズを諦めなければいけない時がある。
5-1.厳しい条件がある
さまざまな条件があるが、多くの条件が18歳以上が対象となっているので未成年者は契約ができない場合がある。
そして、YouTubeでパートナー契約して収益化するのに、クリアしなくてはいけない条件が2つある。
- チャンネル登録者が1,000人以上いる。
- 過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上
この2つをクリアしていないと、パートナー契約ができないから、YouTubeでの収益化は非常に厳しいものになっている。
YouTubeがこれだけ厳しくしているのには、理由がある。
現在、YouTuberの数が増えており、その中には著作権違反している動画投稿も少なくないという。
ご存知の通り、YouTubeは著作権に関してとても厳しくなっている。例えば、以前はちょっと工夫をすれば、YouTubeの動画をダウンロードすることができたが、今はその手順ではダウンロードすることができない。唯一ダウンロードができるのは、YouTube Premiumに登録しているユーザーのみとなる。
加えて言うと、パートナー契約の審査でも著作権に関することで、落とされることがある。逆に審査が通っても、その後の動画に問題があれば契約を解除されることもあるから、慎重に進めたい。
6.まとめ
YouTubeのマネタイズには、収益化する方法がいろいろあるが、パートナー契約が必要となる。
この契約のための審査が厳しいため、収益化に至るまでに苦労することになりそうだ。
収益化をさせる前に、動画の作り方、また再生時間を増やしてチャンネル登録者の増やし方を学んでおくことも必要になるだろう。
動画のクオリティや著作権を守るために、さらに厳しくなっていきそうだが、YouTuberが夢見るだけの職業になってしまわないことを願う。