ウォーレンバフェットに学ぶビジネス成功の秘訣について

オマハの賢人や、投資の神様などの異名を持つことで知られる「ウォーレンバフェット」という人物をご存じだろうか?

ウォーレンバフェットは、多くの人に影響を与える偉大な資産家である一方、変わった一面ものぞかせる。そこにはどのような成功のヒントが隠されているのだろうか。名言や逸話を紹介しながら紐解いていく。

1.ウォーレンバフェットの幼少時代

出展:wikipedia

世界最大の投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長・CEOを務め、同社の筆頭株主でもあるウォーレンバフェット。

2018年時点での資産は840億ドルにものぼるが、彼の生い立ちもなかなか興味深いものがある。
まずは、ウォーレンバフェットが、どのような幼少時代を過ごしていたのか紹介しておこう。

1-1.お金が身近にあった幼少時代

ウォーレンバフェットが生まれたのは、アメリカネブラスカ州オマハ。幼いころからビジネスに触れながら育ってきたという。

新聞の配達や販売、ゴルフ場のアルバイトでお金を稼ぐ一方で、6本25セントで購入したコーラを、1本5セントで売ったりして利益を得ていた。

11歳のころには、初めて株券を購入。その時に購入した株は、1株35ドルで、3株購入している。しかし、直後に1株27ドルまで下落してしまう。焦ったウォーレンバフェットは、40ドルまで値を戻したところで全株を売却した。
その後も値段は上がり続け、最終的に1株200ドルまで上昇した。この経験は、ウォーレンバフェット自身に多大なる影響をもたらし、重要なのは忍耐であることを悟るようになる。

父親が、証券会社を経営していたというのも、投資家の人生を歩むうえで大きな影響を及ぼしていたに違いない。
わずかな時間ではあるが、父親の元で働いていたこともあった。このように、幼いころからお金に触れられる環境にいながら育ったために、自ずと素養が身についたのではないかと推測できる。

2.ウォーレンバフェットの人となり

投資によって、莫大な資産を築き上げたウォーレンバフェットであるが、かなり変わった一面がある。
ここで、彼の人となりを語るうえで欠かせないエピソードを紹介していく。

2-1.極度の偏食家

彼の一番の大好物は、ハンバーガーとコーラ。「摂取カロリーの4分の1はコカ・コーラ」と、ジョークを飛ばすほど、常日ごろからコーラを飲み続けている。

ハンバーガーの食べ方にも独特のこだわりを持つ。中の具材やソースを抜き取って、肉とバンズだけを食べるという。

ソニーの当時のトップ、盛田昭夫の家に招かれ一緒に食卓を囲んだ時の話。
次々に運ばれてくる20食の日本食に、全く手をつけなかったというのは、有名な話だ。

ステーキやファストフード、お菓子を好み、自分の気に入ったものしか口にしないという、徹底ぶり。しかし、このような一風変わったエピソードの中にも、彼が投資家として優れているヒントが隠されている。

・ブレない姿勢

投資において重要なのは、「自分自身が何を求めているのか、理解しているということ」であり、「自分の考えをしっかり持つということ」だ。

ウォーレンバフェットのポートフォリオは、非常にユニークなことで知られる。株取引で銘柄を選ぶ時、実際に購入・売却する時は、常に根拠が伴っていなければならないが、彼も例外なく徹底している。

  • なぜ、その銘柄に目をつけたのか
  • なぜ、購入したのか

自分で説明できないようであれば、株に手をつけるべきではない。投資の指標としてファンダメンタルズを参考にするのも決して間違いではない。

ウォーレンバフェットほどの資産を築き上げるには、どのようなことがあろうと揺るがない確固たる考えと、それを裏付ける根拠が必要になる。

2-2.目的が明確

目的を失わないことも大切だ。投資を行う理由は、人それぞれあるだろう。

  • 将来の安心を得る
  • 事業を拡大する
  • 自由になる

さまざまな目的があるが投資を続けていると、いろいろなことが起こる。
時には損をすることもあるだろうし、お金に振り回されることもあるだろう。そのような時に多くの人は、

  • 何のために投資を行っているのか
  • 何を求めていたか

これらを忘れている。
投資が続かない人ほど、目前のお金の価値にしか目が向かなくなっていく。

投資で成功を収めるには、もっと違う視点を持っておく必要があるといえるだろう。ウォーレンバフェットの偏食ぶりは一貫している。自分の好きなものだけを食べているように見えても、これほど目的が明確なことはない。自分の情熱にこれでもかというほど従順である。自分の理想を貪欲に追求する姿勢は、投資にも生かされているのだろう。

3.ウォーレンバフェットの経歴

ウォーレンバフェットの経歴も語っておこう。彼はどのような人生を歩み、どのように資産を形成していったのか。彼が辿ってきた道を振り返ることで、成功には何が必要なのかが、見えてくるかもしれない。

3-1.駆け出しの20代

ウォーレンバフェットにも駆け出しの頃があった。父親の元で働いていた21歳の時に純資産額は2万ドルであった。

24歳の時に、彼が師と仰ぐようになったベンジャミン・グレアムの仕事を請け負うことが、運命を分けることになる。初任給は年間で1万2000ドル、これは当時の平均給与の約3倍であった。その後も順調に資産を積み上げ、26歳時点で14万ドルに達することになる。

3-2.バークシャー・ハサウェイ社の経営権獲得

30歳になると、資産総額は100万ドルになった。それを元に1965年には、現在、会長を勤める会社「バークシャー・ハサウェイ社」の支配株式を取得する。

経営権を握ると、68年までに合同資産を1億400万ドルまで積み上げた。39歳の時には、個人の資産も2500万ドルに達し、この時にはすでに、順風満帆な投資家人生を送っていたことが分かる。

3-3.不振の40代、それでも資産を増やす

42歳の時、バークシャー・ハサウェイ社は、菓子メーカーを2500万ドルで買収し、ウォーレンバフェットの個人資産は3400万ドルまで増えるが、70年代半ば、数年会社経営が不振に陥る。

一時は、1900万ドルまで個人資産が減ったが、ウォーレンバフェットがすごいのは、たった3年で資産を6700万ドルに増加させたことだ。いかに彼が、優れた投資家であることが分かるだろう。

3-4.50代、ついにビリオネアへ

彼がビリオネアになったのは、1980年代に入った頃の話だ。

1982年時点で3億7600万ドル、1983年には6億2000万ドルと順調に個人資産を増やし続け、1986年、ついにウォーレンバフェットは億万長者になる。このとき56歳であった。

3-5.慈善事業に取り組むようになった70代

その後、彼はビジネスだけでなく、慈善事業にも取り組むようになる。
70代には、357億ドルという莫大な資産を築き上げていたが、2006年に資産の85%となる額を、慈善財団に寄付することを表明。ビジネスの枠に収まらない彼の生き方は、多くの人に影響を与え続けている。

4.ウォーレンバフェットの投資スタイル

ウォーレンバフェットは、どのようにして投資で利益を得ていたのだろうか。彼の投資スタイルもまた、他の人たちと違って独特だ。

そのスタイルを知ることで、投資で勝つためのヒントを得られるかもしれない。

4-1.利回りは年利20%

利回りは、資産を築き上げるスピードに大きく影響する。ウォーレンバフェットの利回りは、相当高いのだろうと予想する人も多いだろう。

しかし、その数値は意外にも低く、年利は20%ほどだ。ここだけを見ると、さほど大した投資能力を持っていないような気もするが、ウォーレンバフェットのすごいところは、長く続けていることだ。

短期間で、20%の利回りを達成するのは簡単であるが、失敗した時のリスクも大きい。ウォーレンバフェットの投資スタイルは長期保有で、リスク回避しているともいえる。

しかし、彼は分散投資を行わない。
分散投資はリスク管理に効果的だが、ウォーレンバフェットは、自分が良いと判断した企業にしか投資をしないのである。気に入った株を見つけると集中的に買い付けている。リスク管理という意味では、あまり合理的ではないかもしれない。

しかし、彼の偉大なところは「適正価格でないと絶対に買わない」「忍耐強く待つことを徹底している」といったことだ。このブレないスタイルが、彼を成功に導いたといっても過言ではない。

5.ウォーレンバフェットの名言

ウォーレンバフェットはさまざまな名言を残している。どれもビジネスで成功には欠かせない要素が盛り込まれており、興味深い言葉ばかりだ。ここでは特に印象深いものを、2つ紹介していこう。

5-1.「尊敬できる人のもとで働きなさい」

上司との関係に悩んでいる人は、非常に多く存在するが「お金を稼ぐため」と、我慢して働き続けている人もいるだろう。

しかし、ウォーレンバフェットのこの言葉からは、「人生を豊かにするために、何を大事にしなければならないのか」が、分かってくる。
お金を稼ぐことができれば、確かに幸せを手に入るかもしれない。しかし、お金は必ずしも幸せをもたらしてくれるわけではない。莫大な資産を築き上げたウォーレンバフェットが口にすることで、説得力があり深みのある言葉となる。

5-2.「リスクとは、自分が何をやっているかよく分からない時に起こるものです」

ウォーレンバフェットは、リスク管理を徹底している。リスクはどんなことにもあり、完全に排除することは難しい。

重要なのは、何をもってリスクと考えるかだ。何かに取り組む時、あらゆることを想定しておけば、どんな問題が発生してもある程度は冷静さを保つこともできる。

しかし、状況を把握できないまま取り組んでいると、トラブルに陥った時に適切な行動が取れず、さらに問題を大きくしてしまう。

事業や投資においては、リスク管理がその後の結果を左右する。
この言葉は、核心を見事についている。新しいことに挑戦する時や何かに失敗した時には必ず役に立つ言葉だろう。

6.ウォーレンバフェットの生き方から、ビジネス成功のヒントを得よう

ウォーレンバフェットは、優れた投資能力で多くの資産を築き上げた。彼は好きなことにはとことん貪欲に生き、ポリシーも明確だ。

その姿勢は、投資をするうえで大切なことを示しているようだ。
仕事上で悩みを抱えている人は、ウォーレンバフェットの考え方を知ることで、大事なヒントを得られるかもしれない。

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