八村塁がNBAドラフト指名されるまでの栄光秘話と海外の反応

NBA入りを果たした話題の日本人バスケットボール選手・八村塁をご存じだろうか。

日本人離れした容姿と体格を持つ彼は、いまや世界中のバスケットボールファンの知るところとなった。

こちらの記事では、八村塁とはどのような人物なのか。
無名だった彼が、日本史に残る栄光を勝ち取った背景には何が隠されているのか。

日本とアメリカでの活躍、海外の反応などについて詳しく紹介する。

1. 「八村塁」とはどのような人物?

今や全世界から注目されている日本人バスケットボール選手の八村塁。
その生い立ちから幼少期についてを見ていこう。

1-1. 生い立ちから幼少期

八村塁は、1998年富山県で西アフリカ・ペナン共和国出身の父と日本人の母の間に生まれた。
幼少期からサッカーや空手、陸上などさまざまなスポーツを経験し、特にイチロー選手に憧れて大の野球好きな少年となる。

中学時代も野球部に所属していたが、友人から熱心に勧められたこともありバスケットボール部に転部した。

それがバスケットボール選手・八村塁の誕生のきっかけとなったのである。
入部当初はまともにドリブルもつけない選手だったが、毎日練習に打ち込み努力を重ねたことで、メキメキと頭角を現す選手へと成長していった。

1-2. チームの主力選手として活躍する高校時代

その後、バスケットボールの強豪校・宮城県仙台にある明成高校に入学し、1年生ながらバスケットボールの全国大会(ウインターカップ)に出場して32得点をさらいチーム優勝に貢献した。また、エースプレイヤーとして八村が活躍するチームは、全国高校選抜優勝大会3連覇を達成することとなる。

明成高校時代にはU-17のメンバーにも選出され、世界選手権では得点王になるなどその実力を発揮してきた。

さらに、高校生としてはただ一人、2015年に男子バスケットボール日本代表候補にも選ばれて世界中の注目を集めている。
実際に代表デビューを果たしたのは2018年のことだった。

1-3. 八村塁のポジションは?

八村塁の得意なポジションは「4番」と呼ばれるパワーフォワードだ。
3番と呼ばれるスモールフォワードの選手よりも身長・体格共に優れた選手が務めるとされ、得点を取りながらゴール下での守備も期待されるオールラウンダーのポジションとなる。

リバウンドからゴール下での得点へとつなげるパワープレーが求められる重要なポジションといえるだろう。
八村の体格はアメリカ人選手の中に混じってもまったく引けをとらず、むしろパワーフォワードとしてアメリカ人選手からうらやましがられるほどだ。

その身体能力の高さは、まさにバスケットボールをするための体といっても過言ではない。

2. 夢の実現のためいざアメリカへ!

高校まで日本で過ごした八村塁は、バスケットボールの本場アメリカへと旅立つ。
彼がどのような大学時代を過ごし、NBA入りの基盤を築いたのかを紹介する。

2-1. ゴンザガ大学でスター選手として活躍

高校時代に大活躍していた八村塁は、高校卒業後に夢を叶えるため、アメリカ・ワシントンにある私立大学ゴンザガ大学へと進学する。

並みいるスター選手が多いアメリカにおいても彼は頭角を現し、3年時には1試合平均19.7点、6.5リバウンドを記録するなどチームには欠かせない存在となった。

また、チームのNCAA8強入りにも大いに貢献することとなる。

全米大学体育協会第一部リーグにあたるウエストコースト・カンファレンスでは、レギュラーシーズン年間最優秀選手にも選ばれた選手となった。
また、全米バスケットボールライター協会が選出するオールアメリカン・ファーストチームにも選ばれるなど、世界レベルの実力を評価される一流選手となっていったのだ。

身長203cm、体重104kgというバスケットボール選手にはうってつけの体格を生かし、全米ベスト5選手に選ばれた八村。
まさにチームの柱として活躍する八村塁は、学生時代から現地アメリカ人の期待を背負ってきたのである。

2-2. 日本人がドラフト入りするには厳しい世界

NBAの世界においては、大学在学中にドラフト指名を受けてNBA選手の仲間入りをするというのが一般的だ。

しかし、外国人選手の場合はそうはいかない。
八村塁のような外国人選手の場合、NBA入りの条件となるのはNBA以外のプロリーグに所属すること、もしくは22歳に達することという最低条件がある。

そんな中、八村は2018年NBAドラフト早期エントリーを辞退し、翌一年間引き続きゴンザガ大学でプレーすることを決意した。
2018年の秋には全米メディアからの注目はさらに高まり、アメリカの放送局CBSスポーツが発表した2019NBAドラフト予想においては、全米大学生の中で12位に選ばれるほどの注目の高さとなる。

また、アメリカのスポーツメディア・ESPNでも、全米で14位にランクインされるなど話題を集める選手となった。
NBAには全部で30のチームが存在し、ドラフトで30位までに指名されると日本でいうところの実質1位指名となる。
八村は大学在学中からすでに、ドラフトの1位指名が確実として注目されていたのだ。

3. 八村塁の海外の反応は?

NBAに入る前から八村に対する海外の反応は良く、一般の人だけでなくNBA選手の間でも話題に上るほどだった。

たとえば、ボストン・セルティックスに所属するケンバ・ウォーカー選手は、「大学バスケットボールの八村の試合はよく見ていた。身長がありながら動けるという彼の特徴はNBAでも生きるだろう。いつかNBAでもビッグネームになるのではないか」とコメントしている。

また、インディアナ・ペイサーズのドマンタス・サボニス選手は「すごい才能を持っている選手」、ポートランド・トレイルブレイザーズのザックコリンズ選手は「可能性が無限大の選手」と高く評価している。

また、ESPNの記者からは大坂なおみや大谷翔平と並ぶ世界的な有名選手になるだろうと絶賛されており、アメリカにおける八村塁への期待の高さがうかがえるだろう。

また、一般のファンの間でも注目度は高く、彼の実力を信頼している人はとても多い。
NBA入りする前からファンを獲得している八村は、イチロー以来の人気日本人選手といえるのではないだろうか。

4. 日本人史上初のNBAドラフト1巡目指名

八村塁が日本でも話題となったきっかけが、NBAドラフトの1巡目指名だろう。
日本人の快挙ともいえるこちらの出来事について詳しく解説する。

4-1. 歴史に残るNBAドラフト指名の快挙

アメリカではスター選手として知られていた八村塁が、日本でも注目されるようになったきっかけがNBAドラフト2019だった。
彼はなんと、日本人で史上初となるNBAドラフト1巡目全体9位で指名を受けたのだ。

日本人が過去に指名されたのは、1981年の岡山恭崇氏以来実に40年ぶりの快挙となり話題をさらった。

彼を指名したのはワシントン・ウィザーズ。ドラフト指名するチームの関係者は指名したい選手に事前にコンタクトを取るのが一般的だが、実は八村はドラフト指名までワシントン・ウィザーズの関係者と会ったことがなかったと話している。
そのため、ドラフト指名に関しては彼自身も大いに驚いたようだ。

4-2. 日本人らしい謙虚な姿勢が高評価

ドラフト会場には彼の母親も同席し、喜びを隠せない様子であった。
喜びの会見では「中学・高校・大学時代の監督、トレーナー、チームメイト、家族、すべての人に感謝したい」と話し、ここまでこられたのは周囲の力あってのものだという謙虚な姿勢を見せた。

会見時には日本の国旗を模したブローチを付け、日本語でコメントしたのも印象的だっただろう。

穏やかな話しぶりや時折見せるはにかんだ笑顔など、八村の人柄が感じられる良い会見となった。
また、中学時代のコーチから「お前はNBAに行ける」といわれ、その言葉を信じてバスケットボールに打ち込んできたと話す八村。

「個人成績のことは考えず、これからチームにどれだけ貢献できるかを考えてプレーをしたい」と真摯にコメントしている。

5. 八村塁が及ぼす経済的な影響力は?

今後のコート内でのプレーに期待が寄せられる八村だが、その一方で彼が及ぼす経済的な影響力にも注目が集まっている。

意外と知られていないが、実はバスケットボールの競技人口は世界で一番多く、その数はサッカー競技人口の2倍近くにも上る。

プロスポーツリーグの中で平均年俸も約7億円と、サッカーのイングランド・プレミアリーグの倍以上となっているのだ。
このような背景の中、今後は彼とスポンサー契約を結ぶことで、自社商品の注目度を上げたいと期待する企業が増えるだろう。

特に、海外を意識している企業にとってはうってつけの人材となるはずだ。

2020年には東京オリンピックが開催されるので、大手クライアントが引く手数多となるのはまちがいない。
今後の活躍次第では、彼の及ぼす経済効果は数百億円から1000億円にもなるといわれている。

また、日本では野球やサッカーが人気でBリーグはやや人気が下火だが、八村のNBA入りを機にさらなる盛り上がりが期待される。

6. 世界が期待する日本人NBAプレーヤー・八村塁

中学の頃始めたバスケットボールで頭角を現し、ついには日本人として初めてNBAドラフト1巡目指名を果たした八村塁。

日本人離れした体格と身体能力で、アメリカ人選手にも引けを取らない話題のNBAプレーヤーだ。
各メディアやファンなど海外の反応も非常に良く、今後ますます活躍が期待されている選手の一人だろう。

  
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