新卒社員の離職率を下げる3つのポイント

元号が平成から令和になり、そしてGWは10連休と、この春は、2019年のメインイベントが続いた。元号にあやかった商品の販売、連休を利用した旅行など多くの人たちが、楽しんだことは言うまでもない。

しかし、過ぎてしまえば、いつもと変わらない日常が始まり、仕事や学校が始まる。なかなか生活のリズムが戻せない人もいるのでは?

そんな心配を一番にしたくなるのが、この春に入社した新卒社員だ。学生から社会に出て変化に戸惑う人や、描いていたイメージと違った人などは、モチベーションが下がるという。俗にいう「五月病」だ。

会社の発展を担う新入社員たち

会社にとって新卒で入社した社員というのは、今後の発展のために必要な人材だと判断したからこそ採用しているわけだから、即戦力ではなくても期待をするのは当たり前だ。

さらには、高齢化、人口減少と若年層が減っていく中で、人材を確保しておきたいとも考えている。

最近では、連休明けの五月病よりも、研修が終わり現場に入る6月の方が離職率が上がっているともいう。どちらにしても、新卒社員が離職を考えるこの時期は不安で仕方がない。

一体どんな理由で離職を考えるのだろうか?
また、会社として将来を担う人材育成のために何をしたらよいのかを、追求してみたい。

新卒社員が離職する3つの理由

一流大学を卒業しても、1社の内定をもらうことが厳しいという時代。希望通りに入社できた人もいれば、なんとか内定がもらえた会社に入社するという人もいるだろう。

それぞれにモチベーションは違うだろうが、入社するまでの経緯に関係なく、離職する新卒社員がいるのは事実だ。

学生と社会人とでは、やはり生活のリズムも社会に対する責任も違う。はたしてどんな理由で離職するのか、調べてみた。

理想と現実の違い

自分が希望する業種や、職業に就職できた新卒社員の離職に多いケースだ。

やりたいことを実現させる、キャリアアップなど目標があるのにも関わらず、現実には全く関係ない部署に配属になったり、やりたいことができないというケースだ。

大手企業ともなれば、一度に数十人、数百人と入社をするわけだから、全員の希望を叶えることは難しいだろう。ましては、総合職でなければキャリアアップも見込めない。

就職活動を頑張り、勝ち取った内定だけに、現実と理想の違いが受け入れられず、離職に至る。

学生気分が抜けない

なかなか学生気分が抜けないということで、遅刻をしたり迅速に業務が進められない新卒社員がいる。

学生であれば、嫌なことや面倒なことは避けて通れたかもしれない。課題の提出が少し遅れても、あとで挽回できたかもしれない。

しかし、会社員となればそうはいかない。
誰も代わりはおらず、一度の失敗を取り戻すことも大変だ。

ここで乗り越えると自信にも繋がるが、学生気分のままでは状況を理解することもできないだろう。
学生時代と変わらず、面倒なことから逃げるように離職を選択する。

職場の環境に馴染めない

職場の環境に馴染めるかは、入社して現場に行ってみないと分からないものだ。
2、3日や一週間程度は、お客様のように扱われるが、周りの人も同じように馴れてきたら、多少は対応に違いが出てくる。

置かれた場所で、仕事が続けられるかは本人の頑張りにもよるが、やはり職場の環境は大切だ。

社会人となれば、嫌なことの一つや二つはある。癖のある先輩や上司もいることだろう。
心を病んでしまうほど、我慢をすることはないが、歩み寄る努力は必要となる。

人間関係は、新卒社員だけでなく誰しも悩むところでもあるし、一番モチベーションを下げてしまうことでもある。

耐えきれず離職するケースは多い。

実際の離職率について

新卒社員の離職率は、3年以内で約3割である。
3年以内であれば、第二新卒として扱ってもらえるため早期離職が減ることはないだろう。

企業としては、人材を確保したいだけに少しでも離職率を下げたいところだ。

離職率を下げる3ポイント

新卒社員の離職理由をみると、「まだまだ甘いな」と思う人もいれば、「いつの時代も変わらない」と思う人もいることだろう。

先にも述べたように、日本では出生率が下がっているため今後は、高齢化が進み人口は減少する。人手不足は深刻化する。

会社の発展や将来のことを考えれば、新卒社員には一人でも多く残ってもらいたいと考える。

では、どのようにしたら、離職率を下げることができるだろうか。

会社・新卒社員、双方の不一致をなくす

離職する理由にもあったように、「現実と理想が違った」というこの状況は、もったいないと考える。

企業説明会、セミナー、面接などで入社後の説明をきちんとしておこう。学生側も事前にOB訪問で、会社の特長も聞いているはずだ。そこで質問がある時は対応していきたい。

また、希望の配属ができなくても、社内コンペや異動希望などでチャンスがあるなら、きちんと説明をしておくべきだ。

言った言わないを問題にしてもつまらない。できる限りの歩み寄りはしていこう。

目標を明確に示す

配属された部署でのコミュニケーションも重要だが、まずは現状を説明して、目指していることを伝えて欲しい。

その上で、新卒社員に期待していること、お願いしたことなどを明確に伝えよう。ゴールが見えないことやイメージできないことは、その人のモチベーションを下げてしまう。

自己啓発にもあるように、大きな目標・中間目標・小さな目標というように、すぐに達成できることから、部署全体で達成できることを考え、「一緒に頑張ろう」としていこう。

自分自身で乗り越えたことこそ、自信となる。

現場の状況を把握しておく

企業の大きさによらず、現場の声はなかなか伝わらない。

  • 新しい人材は必要なのか
  • 現場で不便なことはないか

現場が抱える課題があるのなら、先に着手しておきたい。立場や年代層によっても違うから、多くの人から意見を聞くことも必要だ。

その上で、人員を増やすことが必要なのか、受け入れ側の準備として考えて欲しい。

新卒社員の悩みに寄り添う

新卒社員が、気分が塞ぎがちであったり、ストレスを抱えることで最も避けたいのは、五月病やうつ病を発症してしまうことだ。出社できない、やる気がでないというだけに止まらず、世の中の流れから外れてしまう。

こうなってしまう前に、対処したい。

話を聞く機会を作る

いきなり上司と話すというのは緊張するので、指導係や年齢の近い先輩社員に話を聞いてもらう。お互いに日も浅いから最初は雑談程度だろうが、回数を重ねれば話しやすい状況にもなる。

相談してくるのを待つというよりは、声をかけることが望ましい。

セルフケアを教える

インターネットでもよく紹介されているが、疲れ解消法やストレス発散方法などを提案してみよう。

体を動かすことが好きなタイプなら、スポーツやヨガなどもいいだろう。食べることが好きであれば、美味しいお店を紹介したり、体に良いレシピを喜ばれる。

コミュニケーションをとる

特定の社員に任せっきりにしてはいけないから、歓迎会を開いたり、他部署との交流会をしてみるのもよいだろう。

毎日変わらない顔ぶれだったり、同じ業務の繰り返しというのもモチベーションを下げてしまうから、時には違った環境を提案してみるのもありだ。

まずは、気にかけて「いつでも話を聞くよ」というスタイルでいよう。頭ごなしに怒っても、相手は萎縮するばかりだ。寄り添うことで味方がいるということに気づいて欲しい。

まとめ

いま、入社してくる世代は、いわゆる「ミレニアル世代」と呼ばれる人たちだ。

生まれた時から、パソコンや携帯電話がありデジタル機器には抵抗がない。しかし、子供の頃は景気が低迷している中で育ったせいか、上昇志向が低いとも言われる。

自分の親がリストラや転職をしているケースも珍しくないから、会社への帰属意識も低いことから、離職することも考えられる。

どうしてもマイナスのイメージが先行してしまうが、決して別世代の理解できない人間だと決めつけることはやめよう。こちらが壁を作ってしまえば、相手は歩み寄ることができない。

お互いに生きてきた時代が違えば、経験してきたことも違う。悪いところ探しをするのではなく、良いところを見つけていこう。

会社の発展に繋げるだけでなく、互いの実績と自信にもなる。
離職率を下げ、優秀な人材育成に繋がることを願う。

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