日本最大級BtoBマッチングサイト“比較ビズ”の5つのビジネスモデル

近年、人と人、企業と企業をつなぐマッチングサイトに注目が集まっている。
この記事では、日本最大級のビジネスマッチングサイト「比較ビズ」のビジネスモデルを解説すると共に、発注者・受注者からみたメリットや、マッチングサイトを運営するうえでの注意点を紹介する。

1. ビジネスマッチングサイト「比較ビス」とは?

比較ビズ

マッチングサイトというのは、ある分野において、企業や個人間での需要と供給を結びつけるサイトである。
たとえば、インターネット上に不要なものを出品できるフリーマーケットサイトや、男女の出会いをサポートする婚活サイトなどがその代表格だ。

これらは個人と個人を結びつける、いわゆるCtoCのビジネスモデルである。

「不要なものを売りたい」個人と「中古でもいいから安く買いたい」消費者が出会う場所を提供するのがフリーマーケットサイトであり、「条件の合う相手と出会いたい」と考える男女を会員として集め、会員同士で交流したり、お見合いできたりする場を提供するのが婚活サイトである。

このように、マッチングサイトというのは、利用者が必要とする「場」を提供することで収益を得ているのだ。
「比較ビス」が結びつけるのは、「仕事を請け負いたい受注者」と「仕事を依頼したい発注者」である。

通常、仕事を請け負いたい場合であれば営業をかける必要があるし、一方で、仕事を発注したい場合には業者を探し、比較検討する手間がかかる。

比較ビズは、そんな企業と企業の間に立つことで、双方を悩ませていた手間を解消することを目指している。

比較ビズのように、企業と企業を仲介するマッチングサイトを「ビジネスマッチングサイト」という。比較ビズがカバーしている分野は多岐に渡る。

多くの弁護士や税理士、社会保険労務士が登録しているほか、経営コンサルティングやWEBページの制作、人材サービスなど、さまざまな業種の企業・専門家が参加しているのだ。

さらに、掲載企業・発注会員数は共に日本最大級を誇っている。
競合サイトであった「楽天ビジネス」の終了に伴い、ほぼ市場を独占しているといえるだろう。

2. 比較ビズはどこから収益を得ているの?

比較ビズを利用する発注者は、一括の見積もりや相談などをすべて無料で行うことができる。
では、比較ビズはどこから収益を得ているのか。

その答えは、受注側の企業からである。
比較ビズは、受注側である掲載企業から、広告費という形で月額料金を集め、収益をあげているのだ。

BtoBのマッチングサイトでは、このように受注側の企業から掲載料として報酬を得るのが一般的であるため、発注者が無料で利用できることが多くなっている。

比較ビズのような収益方法は、「掲載課金モデル」または「月額課金モデル」と呼ばれている。

この方法のメリットは、毎月掲載企業数に応じた収入が発生する点だ。
特に、比較ビズのように長年の実績があり、業界最大級の掲載企業を誇るサイトであれば人が集まりやすいため、毎月かなりの収益が期待できるだろう。

一方で、参入したばかりで目立った業績がなく、掲載企業数も少ないマッチングサイトにとっては、ややハードルの高い方法といえる。

ちなみに、そのほかの収益方法として、反響に応じて報酬が発生する「反響課金モデル」や成約時に初めて料金が発生する「成約課金モデル」がある。

いずれもメリット・デメリットがあるため、各サービスに合った方法を選択することが重要となるだろう。

3. 発注者からみた比較ビズのメリット

業務の拡大や人員の不足などによって、一部の業務を外注したいと考えることもあるだろう。
通常、業務を他社に依頼する場合には、自分で業者を調べて見積もり依頼や商談などのやり取りを行う必要がある。

ところが、複数の業者に問い合わせて比較検討するのは、意外と手間がかかる作業なのだ。
比較ビズは、まず仕事を請け負いたい受注者の存在があって、そこに仕事を依頼したい発注者が訪れるシステムになっている。
発注者は無料で全国の専門家・業者を検索することができ、一括見積を依頼することができるのだ。

比較機能を利用すれば、相手の実績や評価、口コミなどをもとに簡単に業者の比較検討ができる。

自分で業者を探してそれぞれに見積もりを依頼する手間が省けるうえ、依頼する作業の相場を知ることができるのは、発注者にとって大きなメリットといえるだろう。

4. 受注者からみた比較ビズのメリット

比較ビズでは、仕事を依頼したい会員企業数が約40000社を超えている。
この圧倒的な集客力は、長年の実績がある大手マッチングサイトならではのものだろう。

通常、企業が新規開拓案件を受注するためには、自ら手間をかけて営業を行う必要がある。

ところが、営業がうまくいかなかったり、そもそも営業をかける人材が増やせなかったりといった悩みを抱える企業は多い。
時間を割いて熱心に営業したとしても、成約に結びつかないこともままあるだろう。

その点、比較ビズを利用すれば、類似サイトよりも安価な価格で自社を宣伝することができる。
掲載しているだけで一括見積の対象になるため、自然と顧客の目に触れる機会が増えるのだ。

また、ほとんどの案件は比較ビズのスタッフによって詳しくヒアリングされているため、実際に商談を進めていく過程で、業務内容に認識の差が出にくい点も魅力の一つだろう。
届いた案件の中から、対応したい案件だけを選ぶこともできる。

1つの案件に対する全国平均競合者数も3.9社と比較的ライバルが少ないため、熾烈な価格競争によって極端に低い単価で仕事を請け負わなくていいというメリットもある。

5. マッチングサイトを運営する際の注意点

マッチングサイトに新たに参入する場合、注意すべき点が3つある。

5-1. 初期費用がかかる

1つ目は、ハード面の環境を整えるために初期費用がかかる点だ。
マッチングサイトのハード面というのは、ユーザーが集まる場所、つまりマッチングサイトそのもののことである。

サイトを一から構築する場合は、専門の業者に依頼するとして100~300万円程度の初期費用がかかることが予想されるだろう。

ただし、この金額はあくまで相場である。必要な機能を実装するために、さらに費用がかかる場合もあるだろう。

業者によっては格安で請け負っているところもあるが、土台となるサイトが安かろう悪かろうでは済まされない。

リリーズ後に発覚したシステム上の欠陥によって損害を被る可能性もあるため、慎重に見極め、ある程度信頼のおける業者に依頼することも必要だろう。

業者選びでは、その分野の実績の有無もポイントになってくる。
そのほかにも、維持費としてドメイン代やサーバー代、個人情報を取り扱うサイトの場合には情報を暗号化してくれるSSLへの契約料なども必要だ。

マッチングサイトのように不特定多数の利用者が操作を行うサイトの場合は、レンタルサーバーよりスペックも利用料金も高いVPSサーバーまたは専用サーバーを利用することになるため、月々の維持費も高くなる傾向がある。

5-2. ソフト面の整備

2つ目は、ソフト面の整備である。
マッチングサイトには、比較ビズのようなBtoBのビジネスモデルをはじめとして、CtoC、BtoC、CtoBなどの4つの形態がある。

誰と誰の、どのような需要と供給を結びつけるのかは、マッチングサイトにとって非常に重要な課題だ。

また、収益を上げるためにはどの課金モデルを選択するかもしっかり検討する必要がある。
誰からお金を得るのか、また、料金が発生するタイミングが掲載時なのか、あるいは反響時、成約時なのかも、利用者を獲得するうえで重要な項目だろう。

5-3. 営業開始の許可届が必要になることも

3つ目は、マッチングサイトの種類によっては、営業を開始するために許可届が必要になるという点だ。
特に、出会い系サイトは許可届が必要になる可能性が高いので要注意である。
知らずに参入した場合は違反になる可能性があるため、あらかじめ確認しておくことが必要だ。

6. まとめ

日本最大級BtoBマッチングサイト“比較ビズ”の5つのビジネスモデルを知れば、これから新しいマッチングサービスを始めるために、参考になるのではないだろうか。

1.ビジネスマッチングサイト「比較ビズ」とは?
2.比較ビズはどこから収益を得ているの?
3.発注者からみた比較ビズのメリット
4.受注者からみた比較ビズのメリット
5.マッチングサイトを運営する際の注意点

新しいWEBサービスをいち早く軌道に乗せるためには、すでに成功しているビジネスモデルを研究して、真似をすることも非常に大切なことだと言えるだろう。

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