スマホのアプリには元々、有料なものもあれば無料で提供されているものもあります。ですが、無料のアプリをダウンロードするときに、「app内課金あり」という文字を見たことありませんか?
無料だから、ダウンロードするのに課金という文字を見ると躊躇してしまいますよね。
このapp内課金は、「アプリ内課金」を意味しますが、どのようなものなのでしょうか? また、無料のアプリは、すべて無料で使用できるのでしょうか?
今回は、アプリ内課金についてご説明します。
目次
1.アプリ内課金とは?
アプリ内課金とは、app内課金ってなに? と思っても「アプリ内課金」と聞けば、分かりやすくなりますよね。
アプリの中で一部有料となるサービスがあり、それを利用するために支払いがあることを意味します。
アプリは無料で使用することができます。中には体験版として使用が制限されるものもありますが、ほとんどの場合はストレスなく使用ができます。
では、どんな時に課金が発生するのか例をご紹介します。
- メニューやプログラムに一部有料がある
ダイエットや癒しの効果音など、無料メニューの他に有料メニューがあります。 - 書類作成や帳簿の一部機能が有料になる
通常の入力はできるけど、分析やグラフ作成など高度な機能が有料となります。 - ゲーム内で課金する
ゲームによって課金方法が違いますが、レアなアイテムやキャラの購入のために課金が必要となります(アイテム課金ともいいます)。
このように、アプリ内で課金が求められる時は追加機能が必要となる場合です。ですので、必要ないと思えば課金はないので、いつまでも無料のままアプリを使用することができます。
2. 有料アプリはリスクが大きい
そもそもアプリにはダウンロードする時に金額が提示されている「有料アプリ」があります。様々な楽器や音を録音して作曲ができるアプリやオンラインでできるゲームなどがあり、クオリティの高さに魅了されます。
しかし、高いクオリティがありながら有料のアプリは、売り上げを伸ばすことが難しいというリスクがあります。なぜなら、多くのユーザーに購入してもらうことが大前提となるからです。
世間で流行っているもの、ニーズはあるのかなど、事前のリサーチは欠かせません。そんな中から「買う価値がある」と思うポイントを見つけなければいけません。
有料のアプリと聞いて、「ゲーム」を連想される方もいます。広告・宣伝で目にすることも多いですが、やはり根強いファンがいることで売り上げを伸ばして、知名度を上げています。
一般的にはアプリを公開しても、元々ファンが多く存在するゲームのようには、なかなか上手くいかないのが現状です。
3. アプリ内課金のメリット・デメリット
アプリ内課金がマネタイズとなるのか、まずはメリットとデメリットについて、確認しておきましょう。
3-1. メリットについて
アプリ内課金のメリットについてご紹介します。
3-1-1.多くのユーザーを確保できる
数多くあるアプリの中から抜きに出て、アプリを知ってもらう必要があります。
アプリ内課金を前提とするアプリのほとんどは、無料で提供されておりユーザーも始める時にリスクがありません。
ユーザーを確保できることでアプリに対する評価が得られ、どんなサービスが喜ばれているのか、求められているのか、データを分析してマネタイズとなるポイントを掴むことができます。
3-1-2.アプリ内課金の需要が高い
ユーザー視点での魅力でもある「自分の判断で購入できる」。これは、お金を使うタイミングは、自分で納得して決めたいと思うユーザーが多いことを意味しています。
アプリゲームであれば、「このアイテムが欲しい」と思えば購入します。また、ECサイトであれば、アイテムの見せ方次第で「かわいく・おしゃれ・かっこいい」となり、購入が決まります。
ここで、ユーザーが自分で購入することを決めているので、必然的に満足度も高くなります。
ユーザーの満足は、アプリの口コミや評価に繋がります。
3-2. デメリットについて
デメリットについてご紹介します。
3-2-1.アプリストアに30%入る
アプリを公開して提供するためには、アプリストアが必要となります。そのために、アプリ開発後にも、申請をして公開の許可を得ています。
実はアプリ公開後、収益の30%はアプリストアが受け取ります。
これは、アプリの売り上げ、アプリ内課金が対象となり手数料として徴収されるからです。
収益が全て報酬とならないので、開発費用の回収もありますから知っておきましょう。
3-2-2.完全無料ではない
冒頭でもお話したように、「App内課金あり」という文字を見ると、「結局は支払いがある」とダウンロードしないユーザーがいます。
そこには、高額な支払いの発生や、お金を払ったのにイメージと違ったなど、不安要素が先行してしまうことが考えられます。
世間では、悪用するケースもあるので、ユーザーが慎重になる気持ちも分かります。
これらを払拭させるためにも、クオリティの質を下げずにユーザーの意見に耳を傾けましょう。
4.キャッシュフローができるまで待つ
アプリ公開後も費用はかさんでいきます。
アプリはテレビCMなどで見ると華やかなイメージがあり、誰にでも簡単にできる印象もあります。しかし、実際にはWEBサイト以上に地道な作業が必要となります。
- その後の運用と保守
- 宣伝・広告
- 登録料など
アプリを維持していくのは意外と大変であり、問題となるのが資金です。
売れるまでは長期戦を見越して、「どのような戦略が必要となるか、そのために必要となる資金はどのくらいなのか」を考えておきましょう。もちろん資金調達も必要となるでしょう。
さらには、アプリを公開してもいきなり収益とはなりません。しばらくの間は、「待つ」というような状態です。
十分なキャッシュフローができるまでの、この期間を生き残れるかがポイントです。
5. アプリ内課金の注意喚起をすること
アプリ内課金についてデメリットでもお伝えしましたが、アプリでお金を使うことにで抵抗があるユーザーが多くいます。
これは、アプリの課金によるトラブルがあることも引き金となっています。
ゲームが楽しいあまり、追加機能に魅力なあまり、ついつい課金してまうユーザーは多くいます。それだけ夢中にさせてしまうアプリは確かに魅力的ですが、課金が高額になれば、イメージは逆になります。
アプリのイメージを壊してしまわないように、事前に考えられるトラブルについては注意喚起をしておきましょう。もちろん、ユーザーが認識できるようなタイミングやデザインにしてください。
さらには、注意喚起としてメッセージをアプリ内で表示させることも大切ですが、年齢や1ヶ月で購入できる制限を設けるなど、必ず対策をしておきましょう。
注意事項がきちんと説明されていることも、アプリの評価を上げます。
6. 課金までの流れを作る
アプリ内の課金で重要なのは、課金までの流れがあるかです。
ゲームのストーリーのように、ユーザーが自分で決めたと思えるような流れを作ることは大切です。
これは、アプリのデザインによる見せ方と、アプリ内のライティングによって誘導させることになります。
ターゲットを決めて、そのターゲットの興味や悩みが解決できるところがマネタイズです。
あからさまな誘導は、嫌がるユーザーも多いので、注意してくださいね。
7. まとめ
いかがですか?
アプリ内課金についてご紹介しました。
アプリは、開発までにも時間がかかりますが、公開後も長い時間をかけてアップデートしていくことになります。
そんな中で、アプリ内課金のように収益に繋がる計画をして実施していくことは当たり前となります。
ゲームのストーリーを考えたり、レアキャラを復活させたり、ダイエットメニューを追加したりと、変化させていくことが重要です。
ユーザーに飽きのこない面白い無料アプリとして提供しながら、マネタイズできる課金ポイント探して、収益を上げていきましょう。