マネタイズって何?知って得する5つの手法

「顧客に喜ばれるサービスを提供しつつ、同時に企業が収益をいかに獲得できるか」

マネタイズを成功に導くためには、この理想のビジネスモデルにどれだけ近づけれるかが鍵となります。

ではどんなマネタイズに手をつければいいか?

まずは、様々なマネタイズの手法について学びましょう。

1.  マネタイズとは

ネット上には、様々なサービスが展開される中、無料サービスで収益を生み出すことを「マネタイズ」という。

無料サービスからお金を稼ぐ。どこか矛盾を感じるが、実は知らず知らずのうちにマネタイズに貢献している。

例えば、ゲーム、ニュース、アプリなど、私たちは当たり前のように利用している。これらは、無料で使用できる範囲だけでも十分に満足できるが、至るところに「さらに快適になるポイント」が用意されている。

  • ゲーム内でのレアアイテム購入
  • ニュース記事の続きが読める
  • 使用できる機能が増える

これらが、マネタイズするポイントだ。

では、なぜマネタイズさせる必要があるのだろうか?実は、ネット上に流通したサービスを運営するためには、様々なコストが発生している。

・サービス構築費用
・サーバーとの契約料
・コンテンツ製作費
・オペレーション費用
etc…

仮にマネタイズを意識せずに、こからも収益をあげないサービスを提供し続けてしまうと・・・

運営側としては、経費だけ発生することになるため、成り立たなくなってしまうのです。

運営を続けなければ、初期投資や経費といった資金を回収することはできない。さらには、収益を得ることはできないからサービスの内容はもちろん、集客して一人でも多くのユーザーがマネタイズしたくなるポイントを考える必要があるのだ。

2. メディアや企業におけるマネタイズの手法

インターネット市場の競争が激化している現代において、どんなマネタイズの手法があるか知ることは、競争を勝ち抜くためには、とても重要なことです。

1.広告モデル
2.課金モデル
3.ECモデル
4.仲介モデル

4つのマネタイズの手法について見ていきましょう。

2-1. 広告モデル

多くの視聴ユーザー(トラフィック)が集まるサービスに対し、広告主が広告を出稿します。

広告収入が、サービスの収益になるモデルのことです。

視聴ユーザーが多ければ多いほど、広告料金も高額に設定されます。

また、広告モデルにも3種類あります。

メリットとデメリットを合わせて紹介します。

広告モデルの種類 特徴 メリット デメリット


インプレッション型

別名を「CPU」
広告を表示する回数で
出稿料金が発生

 表示だけで出稿料金が発生


単価が安い

 

クリック型


別名を「CPC」
広告をクリックする回数  で出稿料金が発生


 1クリックあたりの出稿単  価は、インプレッション型
より高い


クリックされなければ

出稿料金が発生しない

 

 

成果報酬型

別名を「CPI」「CPA」
広告をクリック後に
表示  されるWEBページの成果 によって出稿料金が発生

 例)
・商品販売→購入
・会員制サイト→登録
・アプリ広告
    →インストール

1回あたりの出稿単価は高額

成果がないと出稿料金が  発生しない

 

 

2-2. 広告モデルの成功事例

・Twitter


出典:Twitter

世界利用者数3億人を突破した、利用者の最も多いSNSです。

数あるSNSの中でも、情報発信の速さとユーザーの多いTwitterでは、広告収入が得やすい理由がある。

・コンテンツへ誘導しやすい

Twitterは、ツイートの文字制限がある。140文字以内に納めなくてはいけない。この短い文章の中では、誘導先にある商品やサービスの魅力は伝えづらい。しかし、逆に短い文章の中に、気になるワードと誘導先のURLを添える。「興味があるけど、詳細が分からない」と、なればURLを見るだけのこと。これだけで「クリック型」なら収入になる。

また、URLの貼り付け注意して欲しいことがある。Twitterでは、アフィリエイトのリンクを貼り付けることが禁止されている。アカウントが凍結されないように注意して欲しい。

・スマートニュース


出典:
スマートニュース

新聞よりの速報ニュースを伝えるキュレーションメディアです。
キュレーションメディアの中でも、ランキング上位の顧客数を獲得しています。

数あるニュースアプリの中で高い人気を誇るのが、スマートニュースだ。
課金方法はCPC課金(クリック)または、CPM課金(インプレッション)だから、特別なことは何もないが、このアプリに広告を出すことは費用対効果が高いとされている。

圧倒的なユーザー数であると同時に、アプリの利用時間が長く、情報をしっかり読み込むユーザーが多いことが伺える。

広告を出すからには多くのユーザーの目に留まり、反応があることを期待する。スマートニュースでは、それを可能とすることができるのだ。

だたし、広告を出稿するためには審査があり、有料である。ハードルは高いが、それだけの価値もある。


・Beardbrand


出典:Beardbrand

「ヒゲ」をテーマに自社ブランドの確立に成功し、開設したブログ収益から月100万円の利益を上げている。

ブログを始める際に、市場調査はもちろん「どこに需要があり、マネタイズできるのか」を徹底的に調べ上げることで成功したといえる。

また、「ヒゲ」という一部の愛好家をターゲットにすることは、小さな市場のようにも感じるが、逆にコアなユーザーを獲得することができるから、コンテンツや自社商品が良いものであれば、自然とリピーターが増える。

さらに、ヒゲ愛好家に人気のあるブランドとなれば、これからヒゲを生やそうと興味のあるユーザーも商品を試してみたいと考えるに違いない。

広告モデルは、そんな未来のユーザーからのクリックや購入が期待できる。

2-2. 課金モデル

提供しているコンテンツを利用するために顧客が課金した収益が、サービスの収益になることを課金モデルと言います。

また、課金モデルにも3種類あります。
メリットとデメリットを合わせて紹介します。

課金モデルの種類 特徴 メリット デメリット


有料販売

コンテンツそのものを有料販売 価格を自由に設定可能
コンテンツの販売数に応じて収益が得られる

継続的なマネタイズが難しい

アプリ内課金

アプリを無料提供することでダウンロード数を増やす
一部コンテンツを有料にして収益を獲得
顧客が「課金する価値があるコンテンツだ」と感じることで断続的な収益化に繋がる

アプリ機能の更新やシステムを構築する時間を要する
不具合は顧客の興味・関心が下がる可能性あり

定額課金

月額単位で料金を設定する
期間限定でコンテンツを有料販売して収益を獲得
購入者が退会するまで継続的に収益化される アプリ内課金よりも、顧客獲得のハードルが高い

課金モデルの成功事例
・DMM英会話

さまざまな国籍の英会話講師が在籍しており、1レッスン150円でマンツーマンの英会話レッスンを受けられます。

月額課金コースも用意されており入会すると、テキスト教材も無料で提供されます。

2-3. ECモデル

別名をElectronic Commerce(電子商取引)モデルと言います。
インターネット上の物販によって収益を獲得することです。

他のモデルとは違い、実在の商品を取り扱うため物流と在庫の管理をしなければいけません。

・顧客に商品が届くまで期間はどれくらいか
・発送手数料はどれくらいか
・どれくらい受注されるか

これらを予測したり、細かいルールを決める必要もあります。

ECモデルの成功事例
・ZOZOTOWN

7177ブランドアイテムを公式に取り扱っている大手ファッション通販サイトです。

「ネットで買った服はサイズが合うか分からないから、買いにくい」

この概念を根本から覆すようなサービスを打ち出している企業です。

・ネット上で、服を見ているのにまるで目の前にあるかのような写真のクオリティ
・サイズがとにかく豊富
・参入している企業が豊富
・自社研究開発の独自の計測スーツで、自分の体型をアプリで管理でき、ジャストサイズの服をリストアップしてくれる

「自分の体形に合う服がなかなか見つからない」と悩む人から特に指示を受けています。

2-4. 仲介モデル

「買い手」と「売り手」のマッチングサービスを提供し、そこから得られる手数料が収益化するモデルのことです。

商品となる「売り手」の大量確保が、まず課題となります。
ただ単純に「売り手」を大量確保しても、マッチングさせることができないため、「買い手」の獲得も重要になります。

「買い手」と「売り手」のバランスを調整しつつ、プラッフォーム全体を通して流通するコストを増やしていく必要があります。

「買い手」と「売り手」の大量獲得のためによく利用されているのが、テレビCMなどの宣伝で、サービスの魅力を伝える手法です。

仲介モデルの成功事例
・メルカリ

出典:メルカリデザイン

個人間の「売り手」と「買い手」をマッチングさせるフリーマーケットサービスです。

ダウンロード数を約2500万(日本国内)突破しており、月売上は約10億円の企業です。

スマートフォンが普及したことが、メルカリユーザーが増えた要因です。

PCを使わずに簡単にカメラで撮影してすぐにUPできる「手軽さ」によって、難しさのハードルが一気に下がりました。

商品が増え、比例して買いたい人が集まりやすくなる仕組みができたことが、マネタイズとして成功した要因でしょう。

3. アプリにおけるマネタイズの手法

アプリケーションには、

・カスタマイズアプリ(壁紙、アイコン、ロック画面)
・新聞、雑誌、ニュース等のメディア関連
・音楽、旅行、スポーツ、ゲーム系
・SNS、メッセンジャー

等、様々なツールを展開しています。

そんなアプリケーションを活用したマネタイズの手法について、
見ていきましょう。

3-1. 収益モデル(ダイレクトセールス(直販))

有料アプリを未購入の顧客に対し、

・スクリーンショット
・説明
・動画

画面上に表示させ、購買意欲を促します。
合わせて製品のデモンストレーションもできます。

しかし統計上有料アプリは、収益化されやすい上位ランキングにランクインされていません。

そのためダイレクトセールスによって、購入者の積極的な獲得につなげるのは難しいと言われています。

3-2. フリーミアム(Freemium)

ある程度の領域までは無料でコンテンツを提供し、ワンランク上のサービスや高度な機能を熱望する顧客に対し、有料サービスを提供する課金モデルを、フリーミアムと言います。

そのため、可能な限り数多くのインストール数を獲得することが重要視されています。

こちらにフリーミアムの成功事例をまとめています。

フリーミアム成功事例の詳細記事はこちら

3-3. サブスクリプション(月額課金)

フリーミアムと似ています。
違いは、利用するすべてのコンテンツに対して月額課金が発生します。

「利用する価値がある」と顧客に認められれば、長期的な収益化を獲得できます。

ニュースや雑誌、まんがアプリなどの「月額読み放題」サービスなどによく活用されるマネタイズの手法です

3-4. アプリ内課金

アプリ内のコンテンツサービス、追加機能に課金する仕組みから得られる収益モデルです。

・モンスターストライク
世界利用ユーザー4500万人を突破しているソーシャルゲームです。

更新頻度が多く、有名なアニメとのコラボイベントも頻繁に開催されており、利用ユーザーを飽きさせない工夫をされています。

キャラクターをそろえるためのアイテムなどを、無料でもらう以上に欲しい場合、有料課金で購入することで、収益化を図っています。

また、モンスターストライクは実店舗を構えており、実店舗内の特別ルームに入るために、月課金をしなければ得られないチケットをアプリ内で販売しています。

4. その他のマネタイズ手法

アプリ以外にも、マネタイズできる手法があるから紹介したい。

4-1. 有料メルマガ

継続課金を前提に、少ないコンテンツ量で運営を始められる「有料メルマガ」もあります。

コンテンツの質の維持が難しい傾向があり、購読自体が大衆化されていないため、有料メルマガだけを情報発信として絞ると、認知度向上には繋がりにくいデメリットがあります。

一方で、有料メルマガより参加者の期待に添えれる多彩なサービスを提供しやすい「クローズドコミュニティ」が今、注目されつつあります。

運営者から許可を得られない限り参加することができません。

「〇〇商材購入者限定コミュ」などの属性をつけて参加者を限定し、同じ目的を持った顧客同士でよりコミュニティの活性化につながるメリットがあります。

また、クローズドコミュニティの参加券をアフィリエイトの特典にする手法もあります。

デメリットとしては、コミュニティ主催者としての人間性が求められ、コミュニティを精査する手間暇がかかることです。

4-2. クラウドファンディング

アプリのアイデアを提案し、出資金を募集します。
注目度の高いプロジェクトほど、当初募集した資金よりも高額な資金の収集が可能になります。

・ふるさとチョイス
自治体に寄付すると税金控除を受けれたり、特産品を得られるふるさと納税の総合サイトです。アプリとしてもリリースされています。

4-3. スポンサーシップ

「金銭的、物的、人的」に利用ユーザーが支援することで、報酬の見返りとして広告スポンサーになることができます。

報酬は開発者にも割り当てられます。

スポンサーシップの活用方法の一例として、商品名や企業名を宣伝を目的に全面に露出することもできるため、知名度の向上につながるかもしれません。

5. マネタイズを成功させる4つのポイント

「人の興味をマネタイズに結びつける」ことが、マネタイズをする上では最も重要です。

マネタイズをする上で重要なポイントは…

・市場リサーチ
・ターゲット研究
・商品の市場価値

「どんな顧客に必要とされているか?」

このニーズに明確に応えられたら、マネタイズを成功させるポイントをつかめています。

ターゲットとなる顧客を具体的に想像し、徹底的に研究しましょう。

顧客のニーズと商品を結びつけるために、市場でどのような価値が生まれるかも、合わせて研究してください。

そうすれば、最終的にコンテンツサービスを利用してくれるエンドユーザーの獲得にも繋げられることができます。

6. アプリ運用後の4つのポイント

ポイントを4つにまとめました。


・利益目的だと思われないように
・顧客確保の後に収益化を始める
・顧客行動の分析
・良質なコンテンツ

まずは顧客の確保が重要ですが、あきらかな金儲け目的だと顧客に感じられてしまった日には、それだけで敬遠されてしまうでしょう。

サービス初期の頃は、顧客確保に苦戦しがちです。
その時点で、マネタイズ化をすると利益目的だと受け取られやすい可能性があり、現存の顧客からも敬遠されやすいです。

いかに利益目的とは顧客に思われないように、そして質の良いコンテンツを提供し続けることが、あらゆるサービスをマネタイズするコツです。

また、顧客反応を見るために顧客行動の分析もしましょう。

良いコンテンツには、人が集まります。

顧客行動の分析をすることで、「人が集まるコンテンツ=良いコンテンツ」はどれかが見えてくるはずです。

それは、結果的にサービスをマネタイズ化することに繋げるられるでしょう。

6-1.マネタイズするまでの期間

アプリやその他のサービスでもそうだが、安定したマネタイズを得るまでには時間がかかると覚悟しておこう。

アプリを世に出してしまえば、マネタイズできるというわけではない。数多のアプリから見つけてもらい利用してもらうまではSEO対策と同様に、集客するためのコンテンツ作りなど地道な作業を繰り返すことになる。

こうした期間は、収益はないから資金調達についても考えておきたい。
「ある日を境に、アプリのダウンロードが増えてきた」という日は必ずくるから、コツコツと続けて欲しい。

7. まとめ

マネタイズの手法には、様々な手法があります。

1.メディアや企業におけるマネタイズの手法
2.アプリにおけるマネタイズの手法
3.その他のマネタイズ手法

今回ご紹介した、大きく分けて3つのマネタイズの手法を学んだ上で、理想のビジネスモデルを構築していきましょう。

現在運営しているビジネスを見直しながら、別のマネタイズ手法を取り入れて、新たに収益を強化できる道を探してみてはいかがでしょうか?

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