起業をする際は、思い切りが大切だ。
アイデアや悩みがあったとしても、一歩を踏み出さなければ始まらないからである。
また、初期投資を抑えれば起業のハードルも低くなる。
この記事では、紹介し、起業の考え方を解説していく。
目次
1. アイデアに優れた6つの事例
起業に悩んでいるなら成功事例を参考に、面白い起業のアイデアを6つ紹介する。
1-1. 必ずしも資金はいらい! 0円で起業する方法
起業をためらってしまうとき、大きなネックになりがちなのが「資金」である。
起業にはオフィスの物件費や人件費、原料費などさまざまな資金がかかってくる。
貯蓄が足りない人は金融機関などから融資を募らなければならず、起業のリスクが高くなるだろう。
しかし、「起業には絶対に資金がかかる」という思い込みから解放されると、新しいアイデアが次々に沸いてくることもある。
0円での起業も決して夢ではない。
たとえば、派遣サービスやオペレーション中心の仕事なら自宅でも行えるので、物件費はかからなくなる。
事業の規模が大きいと人件費が発生するので、最初は自分1人で起業してみよう。
事業を拡大していくうえで、必要性を感じたら従業員を雇っていく。
また、融資を受けると返済の義務が生まれるので、そのほかの方法で資金を調達しよう。
クラウドファンディングなら出資者に金銭以外の謝礼を渡すことも認められるので、借金を背負うことにはならないだろう。
資金が0円でも起業できる資金調達方法について、詳しくはこちら
1-2. 好きなことが強みになっている可能性を探る
どういうわけか、「起業アイデア」といわれると難しく考え込んでしまう人は多い。
なぜなら、「世間にどんな需要があるか」「まだ誰も手をつけていない分野は残されているか」など、成功する方法を考えようとするからだ。
もちろん、利益を伸ばして成功するのは最終的な目標ではある。
しかし、自分に適性のない事業を、世間の需要に無理やり合わせて始めても成功はできない。
起業アイデアとして、まずは損得勘定抜きで自分のやりたい仕事を思い浮かべてみるところから始めよう。
SNSや動画サイトが隆盛の時代では、好きなものに商品価値がつく可能性もある。
おすすめの飲食店を紹介したり、旅行先を詳しくガイドしたり、本人が単なる趣味だと思っていた行動がビジネスに変わるチャンスはあちこちに転がっている。
好きなものはビジネスを続けていくうえのモチベーションになりやすいのもメリットだ。
起業では往々にして、「好き」が強みに変わるのだ。
1-3. リスクを抑えられる「人間レンタル」業
労働力を提供する派遣サービスで起業する人もいる。
しかし、派遣業を始めるには一定の人材を確保しなければならないうえ、登録者を管理するのもたいへんだ。
また、派遣先でトラブルがないよう登録者教育もしなければならない。
一方、派遣業に比べると起業のハードルが低くなるのが「人間レンタル」である。
人間レンタルとは、労働力を派遣するのではなくただ人間を誰かにレンタルするだけのサービスだ。
いざとなれば、起業家1人でも始められるのが特徴である。
人間レンタルを成功させるポイントは、普通の要素であっても特別なように訴求することだろう。
たとえば、「おじさんレンタル」などは好例である。あえて「おじさん」と限定することで、おじさんが特別な人材であるような印象を顧客に抱かせる。
さらに、人間レンタルは失敗したとしても資金がほとんどかかっていないので、ダメージが少なくて済む。
人間レンタルのように資金力でなく、ユニークなアイデアで勝負する事業は今後もニーズが増えていくだろう。
1-4. スキルを活かせるイベンターやコンサルタント
商品やサービスが魅力的でないと、事業はまず成功しない。
しかし、商品は必ずしも「もの」だとは限らない。
起業家本人が需要の高い商品である可能性も無視できないからだ。
特別なキャリアやスキルを持っている人材なら、それを顧客に提供することでビジネスは成立する。大がかりなオフィスも機材も必要ない。
たとえば、イベンターやコンサルタントなどは経験を活かせる仕事の代表例だろう。
イベンターとは、地域や企業が主催するイベントを立案し、実行に導く仕事である。
地域性を知り尽くし人脈が広く、求心力のある人材に向いている。
一方、コンサルタントとは企業の相談役だ。
経営やマーケティングに迷ったとき、経験に基づくアドバイスを送る仕事である。
いずれも、本人に豊富な経験があるからこそできる仕事であり、希少価値が少なくない。
複数のクライアントを抱える人気イベンターや人気コンサルタントになれば、高収入を得ることも十分可能だろう。
1-5. ショッピングサイトは「悩みを解決する」ことに主眼を置く
販売系で起業をするなら店舗型でなくてもショッピングサイトという形態がある。
ショッピングサイトは24時間営業できるだけでなく、従業員がいなくても運営できるのが魅力だ。
ただし、ショッピングサイトはライバルが多い業態なので、宣伝方法を工夫しなくてはいけない。
宣伝で大切なのは、顧客目線に立つことだ。
一方的に売りたい商品を訴求するのではなく、顧客がどんな気持ちになれば購入してくれるのか、ストーリーを描いてみよう。
ショッピングサイトのストーリーで効果的なのは悩みを解決してあげる姿勢だ。
ネットで何かのキーワードを検索しているとき、人は問題を解決しようと考えている。
飲食店を探しているなら「いいお店を知らない」状態であり、美容品を探しているなら「今ある美容品が物足りない」状態なのだ。
こうしたネットユーザーの悩みをリサーチし、自社のサイトには解決法があると宣伝すれば訪問数は増えていくだろう。
1-6. 確実性を重視して既存の企業を真似しよう
奇抜なアイデアだけが起業家に求められる要素ではない。
むしろ、既存の企業が掲げているビジネスモデルを丸ごと真似してしまうのも立派なアイデアだといえる。
起業家の中には「自分だけの考えで勝負したい」との想いが芽生えがちなので、こうした方法に抵抗感を抱く人もいるだろう。
しかし、すでに他社が成功しているビジネスモデルを拝借するのは確実かつ安全な道なのだ。
顧客もまた、既視感のあるビジネスモデルだからこそ安心を覚える。
起業家によっては、「ビジネスモデルをコピーしても、ターゲットが重なってしまう」という不安も感じるだろう。
ただ、芯の通ったビジネスモデルさえあればターゲットのバッティングはそれほど大問題にはならない。
ビジネスを続けていくうえで、徐々にターゲットを絞り込んでいき、独自性を加えればいいだけだからだ。
起業においては最初からオリジナルであろうとせず、他社のいいところは取り入れる気持ちも大切だろう。
2. どうすれば優れたアイデアが出る?起業の考え方で大切なこと
起業アイデアを出す際、大切なのは「質にこだわらない」ことだろう。
アイデアの段階で質を追求すると、そもそも思考が止まってしまう。
まずは思いつく限りのアイデアを優劣関係なしに出していき、後から洗練させていくのがコツだ。
次に、「人と話す」ことである。アイデアは他人の意見をもらって、初めて客観視される。
自分ではつまらないと思っていたアイデアが高評価を得ることもあるのだ。
また、その逆もありえる。
1人で考えるよりも議論を重ねたほうが、アイデアはふくらんでいくだろう。
そのほか、「集客から逆算する」のもアイデアを生むには重要な考え方だといえる。
すべてのビジネスは究極的に顧客のための存在だ。顧客がいなければ事業は終わってしまう。
ビジネスモデルを立ち上げるとき、「それで顧客はつくのだろうか」と何度も問い直してみよう。
集客から逆算すると、魅力的な商品や宣伝方法、ターゲット層などが思いつきやすくなるはずだ。
3. 起業アイデアは柔軟に!自由な発想でビジネスモデルを作ろう
理想的なアイデアが出なくて起業をためらっている人も実は、考えすぎているだけの可能性がある。
柔軟な発想でアイデアを出し、人に話すなどして磨き上げていこう。
何故なら、受け身で情報をひたすら得ていてもアイデアというのは浮かび上がらない傾向があるからだ。
本を読んだり、興味のあるイベントに積極的に参加したり、SNSを活用したり、自分の行動の範囲を広げることで、アイデアが浮かびやすくなるだろう。