「クラシル」の開発者、堀江裕介の人生に見る成功への道筋とは?

レシピ動画サービス「クラシル」の大ヒットにより、起業家・堀江裕介さんの名前は日本中に広まった。
なおも進化を続ける堀江さんの独特な生き方からは、すべての成功を目指す社会人にとってのヒントが見えてくるだろう。

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1. テレビ出演も大反響!堀江裕介ってどんな人?

1-1 21歳で会社を設立

1992年生まれの堀江裕介さんは、群馬県の出身だ。
慶應義塾大学環境情報学部に入学し、充実した学生生活を送っていた。

彼がdely株式会社を設立したのは大学在学中、若干21歳のころだった。
当時の堀江さんは「無力感」にさいなまれていたという。

世の中に何の影響も与えられていない自分自身を変えるため、堀江さんの挑戦は始まった。
周囲の友人たちは就職活動や華々しい大学生活に明け暮れていた時代である。

その後、delyにとって欠かせない幹部となる大竹雅登さんや柴田快さんも設立当初からのメンバーだ。

delyはフードデリバリーサービスとしてスタートする。
それでも、競合他社の多さから伸び悩み、なかなか事業を拡大できない期間が続いた。

1-2 転機となったクラシルの開発

その後、delyはキュレーションメディアに転向するなど、試行錯誤するもののうまくはいかない。

しかも、堀江さんたちには大学卒業が迫ってきた。
一緒に会社を立ち上げたメンバーも将来を不安に思い、次々に離れていく。

そんな中、起死回生のアイデアとなったのがクラシルの開発だった。
2017年8月にはレシピ動画数で世界1位を記録する。

SNSのフォロワー数は230万人を超えた。クラシルの成功によってdelyは軌道に乗り、堀江さんは「アジアの30歳未満の30人」に選ばれるほど名前を広めた。

積極的なメディア露出もあり、彼の動向は料理業界以外からも注視されている。

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2. 料理動画サービス「クラシル」は何が新しかったのか

2-1 わかりやすさ重視のクラシル

世界的に見て、料理動画サービスというアイデア自体に目新しさはなかった。

事実、堀江裕介さんがクラシルを開発した時点で先行のサービスは数多く利用されていた。

それでも、クラシルが人気になったのは圧倒的に「わかりやすかった」からだ。
料理動画の多くは正確性を求めるがあまり、文字情報や専門用語が連発され、初心者を敬遠させてしまう。

動画である時点で、具体性は担保されているにもかかわらず、だ。
クラシルは必要最低限の情報を文字ではなく1分前後の短い動画につめこんだ。

そのことで、ふだん料理を行わないユーザーが見てもわかりやすいサービスになっている。

2-2 豊富なレシピも魅力

クラシルのメリットとしてレシピ数も見逃せないだろう。

2019年6月時点で、クラシルのレシピ数は3万本を突破した。
しかも、そのほとんどが高級メニューや珍メニューではない。
一般家庭ですぐに作れる手軽なメニューばかりなのである。

それらが、普通のスーパーやコンビニで手に入る食材、調味料と一緒に紹介されている。
クラシルの実用性は既存の料理動画サービスと比べて段違いだった。

なお、クラシルには有料の「プレミアムサービス」も用意されている。
プレミアム会員は限定レシピを閲覧するなどのサービスを受けられる仕組みだ。

月額は480円と、安価に設定されているのもうれしいポイントである。

3. 堀江裕介の理念から逆境の乗り越え方を学ぶ

3-1 失敗を経験した後が大事

dely株式会社と堀江裕介さんの歩みは決してすべてが順調だったわけではない。
フードデリバリーサービスとして始まったdelyは、ずっと赤字続きの会社だった。

クラシルが誕生するまで堀江さんは強い批判を浴びせられてきた。
そんなときも、堀江さんの心は折れなかった。
むしろ、素直に失敗を受け入れたうえで「では、どうすれば逆転できるのか」と考え続けたのである。

堀江さんは自分自身を少年マンガの主人公のようにとらえていた。
大きな目的を果たすための試練を受けている最中だと信じ、モチベーションを保ち続けたのである。

こうした精神力の強さは、メディア露出が多くなった現在でも取材対応などで生かされている。

3-2技術よりも人間性を重視する

堀江さんは大成功を収めた今でも、会社設立時のメンバーとは友人関係を保っている。
一度挫折を経験したからこそ、側にいてくれる人間の大切さがわかるのだ。

逆に、社外の人間に対して、堀江さんは「ビッグマウス」と思われることも多い。
しかし、こうした振る舞いも堀江さんの自己プロデュースの一環である。

起業家として支持されるには常に注目を集めなければいけない。
攻撃的なほど大きな夢を語る堀江さんは「他人が求める自分像」を意識して動いているのだ。

堀江さんはビジネスにおいて、技術よりも人間性が他人を惹きつけると説く。
彼の人生で、その言葉を実証してきたといえるだろう。

4. 起業家・堀江裕介の特徴と評価は?

4-1 追い込まれたときの決断力

堀江裕介さんを語るうえで外せないのは「決断力」の高さだろう。
たとえば、在学中の堀江さんが会社を作るきっかけとなったのは東日本大震災だった。

孫正義が多額の寄付を行ったと知り、自分も影響力のある人間になりたいと願ったからである。
そのとき、堀江さんにとってビジネス界はもっとも下克上を起こしやすい舞台に見えた。

そう感じてからあっという間に堀江さんは仲間を募ってdelyを立ち上げている。

クラシルが生まれたのも、取引先から撤退を言い渡され、新たなキラーコンテンツを生み出さなくてはならなかったからである。
堀江さんの決断力は何度も会社の危機を救い、成功へと自身を導いてきた。

4-2 上の世代に戦いを挑む

堀江裕介さんのビジネスモデル、思考法は若い社会人を中心に絶大な支持を集めている。
彼が登場したインタビュー記事は大きな反響を呼び、長きにわたって読まれ続けている。

一方で、堀江さんを快く思わない人々もいる。堀江さんがライバル意識を隠そうとしない、上の世代の経営者たちだ。
堀江さんは「業界内で圧倒的な存在になりたい」という野心を隠そうともしない。
そのことで彼に反感を抱くベテラン社会人も多い。

ただ、こうした堀江さんの発言も自分へのプレッシャーの一環である。
あえて敵を指名することで自分を奮い立たせ、後に引けない状況を作り出しているのだ。

5. 堀江裕介のビジネスモデルを取り入れてステップアップを目指そう

5-1 正しい目的意識を持つ

「ビッグマウス」と評されながらも、堀江裕介さんのビジネスモデルそのものはかなり健全である。
dely設立からして「世の中をよくするために動ける人間になりたい」という気持ちが原動力だった。

初期段階から食品に関する事業を展開してきたのも、日本の食糧事情に危機意識を感じてきたからである。

世の中をいい方向へ変えていきたいと願う正しい目的意識は、堀江さんが世間から共感を集めている所以だろう。

社会人なら、「お金を稼ぎたい」「権力を身につけたい」などを超えた、世の中のためになる目的を見つけよう。

5-2 顧客の気持ちを察して行動する

クラシルがユーザー数を伸ばしているのは、料理好き以外からも評価されるようになったサービスだからである。
料理はすべての人々の日常に結びついている。料理の時間が好きでも嫌いでも食事は生きるために欠かせない。

そこで、クラシルは料理が苦手な人でも楽しんで使える内容を目指した。
堀江さんのビジネスは常に顧客目線を忘れない。

どんなに性能が優れた商品、サービスでも顧客に愛されなければ意味がないのだ。
仕事で迷いを覚えたら、堀江さんのように「誰のために仕事をしているのか」をもう一度振り返ってみよう。

6. 堀江裕介のように柔軟な発想で経験を重ねよう

ビジネスモデルの正解はひとつと限らない。仕事を続けていくうえで、いくつもの正解が出てくることもあるのだ。

堀江裕介さんは柔軟な発想で、そのときどきの正解を選びとってきた。
彼の決断力は多くの社会人の参考となるだろう。

  
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